蓮沼海浜公園で官民連携の再整備検討  委託候補にPwC(千葉県土整備部)

[2022/8/12 千葉版]
 千葉県土整備部は10日、老朽化が進む蓮沼海浜公園(山武市)の「整備等の基本的な考え方」策定業務について、プロポーザルを実施した結果、PwCアドバイザリー合同会社(東京都千代田区)を委託候補者に選定したことを明らかにした。委託料の上限は1500万円。官民連携による再整備に向け、事業スキームなどの検討を本格化する。

 同業務では、蓮沼海浜公園のさらなる魅力向上や利用促進を目指し、官民連携による公園施設の再整備を推進するため、現状の課題やニーズを詳細に把握し、施設整備に向けた基本的な考え方をとりまとめる。

 具体的には、園内エリア別の特徴・課題・ポテンシャルを整理し、官民連携による再整備シナリオを検討。学識経験者や地元関係者らで構成する検討会議の資料作成や開催補助を担当する。

 検討会議での議論を通じて出た意見をもとに、イメージ図を活用しながら、整備の基本的な方向性をとりまとめる。官民連携による事業スキームの検討を進め、事業コンセプトの具体化策や事業者の選定方法などに留意し、「整備等の基本的な考え方」を策定する方針だ。契約期間は2023年3月31日まで。

 県公園緑地課は、同業務の成果を踏まえ、民間事業者から自由なアイデアやノウハウを聞くため、23年度にもサウンディングを実施する方針。早期の事業化を目指している。

 蓮沼海浜公園は1975年に開設。九十九里浜に沿い南北約4kmにわたる細長い形状をしており、面積は約38haに及ぶ。公園内には県内最大級の屋外プール「ウォーターガーデン」や、36ホールのパークゴルフ場、子供の広場などがあり、娯楽の場として多くの県民に親しまれている。

 開設から約46年が経過し、各種施設の老朽化が目立つほか、公園利用者の約7割が夏場のプール利用者となっている。公園利用の活性化を図るためには、レジャーの多様化が進んだ現代のニーズに沿うような、新たな集客施設の導入が求められている。

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