こども園の設置者決定 夢みの里に土地を貸与(宮城県 石巻市)
[2022/8/9 宮城版]
石巻市は、稲井こども園(仮称)の設置・運営事業者を募集し、選定委員会での審査を経て、社会福祉法人の夢みの里(菅原桂子理事長、石巻市)に決定した。同法人には石巻トゥモロービジネスタウン(TBT)の土地を貸与し、そこに定員100人程度の幼保連携型認定こども園を建設・運営してもらう。市によると新築工事は来年7月ごろに着手する見込みで、工期に8カ月程度を想定しており、2024年4月1日の開園とする。
市は市公立幼稚園・保育所・こども園の再編計画(2018~22年度)に基づき、公立の井内保育所と稲井幼稚園を統合し、新たに民設民営で幼保連携型の認定こども園を整備する。このため、こども園の設置・運営事業者を公募した。
市がこども園の開設場所として用意した土地は、石巻TBT(開成1-47他)のナンバー19区画で、用地面積が約4064平方m。開成公園や石巻ヤクルト販売が隣接している。石巻TBTは分譲用地のため、土地の造成は完了済み。土地は市が開園後10年間は無償で貸与し、その後の貸し付け方法は別途協議して決める。
設置・運営事業者の公募では、施設の建設において石巻市に指名登録している建設事業者の中から入札で施工者を選ぶこととしている。市の補助制度を受ける場合は、市の一般競争入札の手法に準じて工事発注する必要がある。
このほか、市は職員駐車場と併せて保護者が利用できる送迎用駐車場に50台以上を確保することなどを求めている。
公募では夢みの里を含め2者が応募したが、うち1者は辞退した。6月23日~7月14日に選定委員会で審査し、7月25日に同法人を決定。8日に結果を公表した。
夢みの里は、2010年3月設立の社会福祉法人。主な事業として、障害福祉事業や高齢福祉事業、児童福祉事業などを展開している。障害福祉事業のうち、共同生活援助事業では石巻市と東松島市に20カ所のグループホームを開設している。
昨年度は石巻TBTの分譲用地のうち、市からナンバー23区画の土地を購入しており、将来的にはこちらに事業所の建設も計画している。用地面積は6968平方m。
なお、市は井内保育所と稲井幼稚園を24年3月末で廃止する予定。