ほ場計画を佐藤土木測量 宮城県 柴田町の成田地区43ha(宮城県大河原振興)
[2022/8/5 宮城版]
県大河原地方振興事務所は、農地整備事業の事業化に向けて柴田町の「成田地区基本計画作成業務」を佐藤土木測量設計事務所(石巻市)に委託する。業務で43.6haを対象に区画形状や道路規模、用排水路計画などを年度末までにまとめてもらう。同社は21年度に現状調査となる初弾の基本計画業務も担当した。2024年度の新規事業採択を目指す。
今回の基本計画作成業務は、7月7日に一般競争入札を開札。総合評価を経て、3日付で佐藤土木測量設計事務所を落札決定している。同社の応札額は813万2000円で、予定価格は1022万1000円だった。
業務ではほ場整備基本計画作成として43.6haを対象に、標準区画形状や道路規模の検討のほか、用排水路の縦断計画や排水路水利計算などをまとめる。これらの標準断面図や付帯施設の設計、暗渠排水施設の配置、規模・区域の検討といった項目もまとめてもらう。履行期間は23年3月24日まで。
成田地区は、柴田町大字成田字待江ほかの県道亘理村田線沿いに広がる水田エリア。現在の標準区画は10aとなっており、農地整備事業により50a~100a(1ha)の大区画整理を目指す方針。21年度時点で公表された概算事業費は9億2500万円を試算している。基本計画業務の成果を踏まえ、事業計画を策定する。国への事業申請、ヒアリングなどを経て、24年度の新規採択を目指す。
なお、7月7日には「金ケ瀬西地区基本計画作成業務」も一般競争入札を開札しており、こちらは低入札調査を実施中。近く落札決定となる見通し。大河原町内の金ケ瀬西地区で農地整備事業を計画するもので、対象の地区面積は93haとなる。21年度時点の概算工事費は21億6000万円。成田地区と同様に24年度の新規事業採択を目標にしている。