奥田建設が落札 視覚情報センター改築 新体育館も発注へ(宮城県)
[2022/8/4 宮城版]
宮城県出納局は8月3日、「視覚障害者情報センター改築工事」の入札結果を発表した。奥田建設(仙台市青葉区)が3億0800万円で落札した。視覚支援学校(同)の敷地内に、RC造2階建て延べ988平方mの新施設を建設する。宮城県は視覚支援学校と視覚障害者情報センターの建て替え事業について、2022年度は新体育館の改築工事も発注する。
宮城県は視覚障害者情報センター改築工事の発注に向けて、7月7日に一般競争入札(総合評価)を開札した。2社が応札し、奥田建設が最低札を入れた。同社は総合評価で技術力や労働福祉の項目を高く評価され、総合評価点106.15点を収めた。予定価格は3億2806万円だった。
宮城県は施設が老朽化している視覚支援学校の建て替え事業を、同じ敷地内にある視覚障害者情報センターと一体的に行っている。先に支援学校の寄宿舎の建て替えから始め、2020年度中に新寄宿舎が完成している。
本年度は既存校舎の解体と、新情報センターおよび新体育館の建設に着手する。
視覚障害者情報センターは、点字図書や録音図書などの提供、福祉サービスなどを行っている施設。奥田建設が落札した工事では、敷地の北東側にRC造2階建て延べ988平方mの新情報センターを建設する。S造平屋9平方mの駐輪場も建設する。工期は2023年7月21日まで。
新情報センターの建設に関連する電気工事、機械工事、昇降機工事の一般競争入札が、7月21日に開札された。落札者の決定に向けて、総合評価が行われている。
建て替え事業では本年度、支援学校の新体育館の建設について、10月に一般競争入札が公告される見通し。既存校舎の解体跡地に、RC造平屋約800平方mの新体育館を建てる。概算工事費は4億円を見込んでいる。関連する電気工事、機械工事も11月に別発注する。
新体育館を建設するための既存校舎の解体工事は、奥田建設が2億3000万円で受注している。RC造3階建て延べ4854平方mの校舎などを解体する。
新情報センターと新体育館の完成後は、敷地の南側にある現情報センターおよび現体育館を解体する。2023年度末の工事発注が見込まれる。その後、24年度ごろに新校舎の改築工事や外構工事の発注が予定されている。