保育所新設に2者決定 各定員60人 年度内着工へ(宮城県 塩釜市)
[2022/8/3 宮城版]
塩釜市は2日、公募した認可保育所整備事業者に2者を決定したと発表した。市内で小規模保育施設を運営する、のらてく(津田勇健代表理事)と英会話事業などを展開するNOVA(東京都品川区、稲吉正樹代表取締役社長)で、いずれも定員60人の保育所を新築する。建設工事は年度内の着工を予定し、12月ごろ国の交付金内示後に両事業者が競争入札で建設工事を発注する。2024年4月1日の開園を目指す。
のらてくは、市内で小規模保育施設を運営している。連携先となる新たな保育所では、特別保育も計画する。整備場所は石田36-1。敷地は更地で面積は約2700平方m。園舎は木造平屋を検討する。担当者によると、園庭を充実させる計画で園舎の階層は予算規模を踏まえて決定する。
NOVAは、重量鉄骨造2階建て延べ約544平方mの園舎を検討している。場所は市西部地区の後楽町141-1。敷地は更地で面積は約1136平方m。特別保育、英会話プログラムによる保育を提案した。老朽化に伴い、市が段階的に保育量を縮小し、将来は廃止を検討する清水沢保育所に代わる施設となる。
市は4月、0~2歳の待機児童が増加したため、保育所整備事業者を公募した。5事業者から応募があり、7月21日に開催した選定委員会の審査を経て、29日に2者を決定した。今後は、事業者と協議を行い、施設規模などを決定する。協議後は、県を通じて国に保育所等整備交付金を申請する。
交付金の内示後は、12月補正予算案に工事費補助金を盛り込む見込み。建設工事は年度内着工を想定し、事業者がそれぞれ競争入札を発注し、施工者を決定する。市の待機児童数は4月時点で0歳が4人。新施設の建設で待機児童は解消される見込み。