衛生センターの長期整備計画 日産技術コンに委託(千葉市)
[2022/7/29 千葉版]
千葉市は、衛生センターの長期整備計画策定業務を日産技術コンサルタント(千葉事務所・千葉市中央区)に委託した。希望型指名競争入札で選定を進め、落札額は850万円。隣接する南部浄化センターとの統合も視野に入れながら、施設整備の方向性を検討していく方針だ。
同業務では、基礎調査を実施し、資産の整理や事業費の算定、し尿受入施設や共同化時期の検討を進め、今後30年程度の長期整備計画をとりまとめる。委託期間は2023年3月17日まで。
神谷俊一市長は、衛生センターと南部浄化センターの施設の共同化について、双方のより効率的な運営を図るため、衛生センターにある前処理施設を下水処理施設へ統合することも視野に入れながら、現有施設の耐用年数や維持管理費を考慮した上で、最適な手法について検討する考えを示している。
中央区村田町に位置する衛生センターは、1995年8月に稼働を開始した。市内で発生するし尿と浄化槽汚泥を受け入れ、ごみの除去など前処理を実施した後、南部浄化センターへ下水圧送している。前処理の除去物は、清掃センターに運んで焼却処理している。
1日当たりの処理能力は、し尿139kl、浄化槽汚泥34klの計173kl。施設は処理棟(RC造地下1階地上2階建て延べ4928平方m)、管理棟(RC造2階建て延べ692平方m)などで構成。処理棟の施工は荏原インフィルコが担当した。