約31億円で竹中工務店 仙台合庁A棟の改修工事(東北整備局)
[2022/7/27 宮城版]
東北地方整備局は、仙台合同庁舎A棟その他建築改修工事の一般競争入札(WTO)を開札し、総合評価を経て30億9800万円で竹中工務店(東北支店・仙台市青葉区)に落札決定した。予定価格は33億1000万円、調査基準価格は30億4520万円だった。開札日は15日。入札には同社のほか3社が参加し、1社は無効だった。
この工事は、仙台市青葉区本町3-3-1にある仙台合庁A棟の耐震改修などを行う。同庁舎は敷地面積が1万3892平方m。建物はSRC造地下2階地上9階建て延べ2万7735平方mの規模。
耐震改修は中間免震構造化で、地下1階部分の柱に免震装置を取り付ける。これに伴い、隣り合う仙台合同庁舎B棟も干渉工事を行う。このほか、エレベーターや、S造一部木造平屋の自転車置場3カ所を新設し、外構工事としてネットフェンスや屋外排水設備、舗装、雑工作物を改修する。
使用する主な資機材は、コンクリートが2200立方m、鉄骨が20t、鉄筋が460t、ガラスが130平方mを見込んでいる。
工期は、雑工作物のB棟用オイルタンク基礎が2023年6月30日まで、A棟用オイルタンク基礎が同年9月29日まで、エレベーター設備のうち新設エレベーター1号機が24年12月20日まで、それ以外は26年1月30日までとなる。
仙台合庁A棟は、耐震補強に合わせて、古くなった受変電設備や自家発電設備、空調設備などを更新する。これらの電気設備改修工事と機械設備改修工事も一般競争入札で発注することにしており、電気設備が25日に開札済み。機械設備は8月1日に開札する。2件とも概算工事規模が6億8000万~15億円で、工期が約41カ月。
改修工事の設計業務はNTTファシリティーズに委託した。A棟の庁舎内には東北農政局、仙台国税局、税務大学校仙台研修所が入居している。