25市町の公共事業執行状況 6月末で契約率44%(県市町村課)
[2022/7/26 栃木版]
県市町村課は、県内市町が実施する2022年度の公共事業について、6月末までの執行状況をまとめた。契約済額は各団体合わせて918億3400万円で、予算額2082億7000万円に対する契約率は44.1%に達した。また、支払済額は143億8600万円で、執行率は6.9%。なお、前年度同期は予算額1998億6200万円に対し、契約額831億7400万円で契約率41.6%、支払済額176億8800万円で執行率8.9%だった。 =4面に市町別契約状況表
全体の予算額は、前年度の1998億6200万円から84億0800万円(4.2%)の増加。契約済額は前年度の831億7400万円から86億6000万円(10.4%)増加し、逆に支払済額は前年度の176億8800万円から33億0200万円(18.7%)少なかった。
事業別の内訳は、普通会計で6月期の補助事業が契約率46.0%、執行率6.0%、単独事業が契約率45.9%、執行率6.1%となる。また普通会計以外の会計は、補助事業が契約率46.3%、執行率7.0%、単独事業が契約率36.1%、執行率10.2%となった。
普通会計を見ると、災害復旧事業費は事業の進捗に伴い、本年度は予算額5億4900万円と前年度の26億4700万円から79.3%減少した。一方、普通建設事業費は予算額1499億9000万円で、前年度の1464億3800万円から2.4%増加した。
市町ごとの契約率の状況を見ると、最も高かったのは宇都宮市の52.9%、次いで矢板市の50.2%と、2市が50%を超えた。このほか、鹿沼市(49.8%)、芳賀町(46.1%)、塩谷町(45.7%)、益子町(45.1%)、栃木市(44.8%)、佐野市(44.1%)も含めた7市町が県平均(44.1%)を上回っている。50%を超えた市町があった一方、10%台も3町あり、市町間で大きな差が生じている。
前年度同期と比較すると、矢板市は前年度の25.0%から25.2ポイント増加し、塩谷町も同じく23.1%から22.6ポイント増加している。契約率が総じて高い市町は、建築や土木などの大型事業を上半期までに発注したため。矢板市は文化スポーツ複合施設の新築工事が進められており、鹿沼市は粗大ごみ処理施設の基幹的設備改良工事や西大芦コミュニティセンター新築工事などが大きく影響した。
また執行率は、栃木市が12.9%で最も高く、次いで真岡市の10.5%、さくら市の10.4%までが2桁を超えた。以下、足利市(8.5%)、小山市(7.8%)、那須塩原市(7.7%)、芳賀町(7.3%)、矢板市(6.9%)までの8市町が県平均(6.9%)を越えている。
一方、契約率が低かったのは市貝町の10.5%、壬生町の18.0%、茂木町の19.9%、大田原市の20.9%など。前年度同期と比較すると、壬生町は50.9%から32.9ポイント、大田原市は44.6%から23.7ポイント、高根沢町は52.7%から20.7ポイント下回った。
執行率は高根沢町の0.3%が最も低く、次いで野木町の1.6%、下野市の2.4%、大田原市の2.6%などが低かった。前年度同期との比較では、下野市が17.3%から14.9ポイント、茂木町が19.7%から14.6ポイント、高根沢町が11.8%から11.5ポイント下回っている。