保健センターなど複合化も 新庁舎整備委 建設候補地2カ所を協議(高根沢町)
[2022/7/23 栃木版]
高根沢町は20日、町役場で第5回新庁舎整備検討委員会(委員長・佐藤栄治宇都宮大学准教授)を開催した。今回の会議では、新庁舎建設地などについて協議し、町役場と町民広場の2つの候補地を検討。町役場への複合化・集約化については、農村環境改善センターや保健センター、福祉センターなどの複合化を検討するとしている。
現在の町役場は、1963年建設の第1庁舎(RC造2階建て・延べ床1414.09平方m)、1977年建設の第2庁舎(RC造2階建て・延べ床907.21平方m)、1999年建設の第3庁舎(PR造2階建て・延べ床817.14平方m)で構成する。
町は、役場庁舎の老朽化や狭あい化などの状況を踏まえ、建て替えを基本に整備基本構想および基本計画の策定に着手する。基本構想や基本計画の策定は、梓・AIS・八千代エンジニヤリング共同企業体が担当。22年度に基本構想、23年度に基本計画を策定し、24年度以降に基本設計や実施設計を行う。
建設候補地については、現町役場(石末2053外、A約1ha)と、町民広場(石末1825、A約11ha)の2カ所を比較検討することとした。
現町役場は、施設面積が小さくて複合化・集約化が難しく、敷地も不整形ではあるが、公共交通機関(JR線)が近隣にあることを評価。町民広場は、インフラ整備に費用が発生するが、十分な敷地面積を確保でき、関連施設との連携も可能と評価した。
協議の結果、町民広場がやや優れているとしたが、それぞれの土地の性質が異なっていることから、複合化・集約化の方針も合わせて検討し、建設地を決定する必要があるとしている。
複合化の可能性のある施設については▽農村環境改善センター▽町民ホール▽保健センター▽福祉センター▽農業者トレーニングセンター▽図書館中央館・仁井田分館・上高根沢分館▽上高根沢ふれあいセンター▽宝積寺タウンセンター▽仁井田地区コミュニティセンター▽仁井田体育館▽児童館みんなのひろば▽児童館きのこのもり▽にじいろ保育園▽のびのび保育園▽エコハウス-とし、これら施設の複合化・集約化を検討。特に農村環境改善センター、保健センター、福祉センターの3施設は、積極的に複合化を検討するとの方針が示された。