吉田川流域の構想落札 農業用排水機場など設計(北上土地改良)
[2022/7/22 宮城版]
農林水産省北上土地改良調査管理事務所は、吉田川流域事業構想検討業務をサンスイコンサルタント(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託する。業務委託に当たっては12日に一般競争入札を開札し、同社が3320万円で落札。予定価格は4141万円、調査基準価格が3292万6000円だった。落札決定日は19日。この業務で新たな排水機場などの概略設計をまとめる。
この業務は、広域農業基盤整備管理調査として委託する。業務内容は、鳴瀬川水系吉田川流域の事業構想を策定するため、流域全体を対象に排水解析を精査する。併せて、排水機場や排水路などの概略設計をまとめ、概算事業費を算定する。
業務場所は、東松島市、大崎市、松島町、大和町、大郷町の2市3町。履行期間は2023年2月28日まで。
吉田川流域では、2019年の東日本台風による被害などを踏まえ、これまでも内水排除に必要な排水施設のあり方を検討してきた。20年度には用排水状況調査業務を三祐コンサルタンツ(仙台支店・仙台市青葉区)に委託し、排水解析を行うとともに、県営事業などで整備された現況施設の規模を整理した。
昨年度は、排水施設整備構想検討業務をサンスイコンサルタントに委託し、既存の排水機場の統廃合なども視野に入れながら、国営事業でどのような内水排除対策ができるかを検討した。
本年度は、さらに調査範囲を絞り込み、東松島市、大崎市、松島町、大和町、大郷町の2市3町を対象として「吉田川流域概略費用対効果算定その他業務」を東北エンジニアリング(仙台市青葉区)に委託した。
この業務では、仮に国営事業で排水機場などを整備した場合に概略費用とそれに対する効果がどのようになるかを算定する。このほか、受益面積の整理や、営農計画の作成などを行う。履行期間は23年2月28日まで。
交通事故対策は建設技術研究所
同事務所は、「宮城管内交通事故対策検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、建設技術研究所(東北支社・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。今後に委託契約に向けて同社と見積もり合わせする。
この業務は、交通安全対策事業の一環として、事務所管内の交通事故の発生要因を分析し、交通事故対策を検討する。具体的には、交通量の調査、マッチングデータの作成、交差点3カ所の予備設計、生活道路安全対策関連資料と事故危険区間関連資料などを作成する。履行期間は23年2月28日まで。