パシコンが受託候補 仙台東道路の計画プロポ(仙台河川国道)

[2022/7/21 宮城版]
 国土交通省仙台河川国道事務所は、「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、パシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。今後に同社と見積もり合わせして金額が折り合えば委託契約を結ぶ。この業務では仙台東道路の整備に向け、技術的な観点からルートや構造などを検討・評価する。

 仙台東道路は、仙台市の中心部と東部地区を結ぶ地域高規格道路に指定されている。起終点は、既存の仙台東部道路と仙台西道路を直結することで決定しており、今後により具体的なルート帯や構造案を検討していく。

 整備パターンについては、新設の地上案や地下案のほか、既存の道路を機能強化する案など複数をイメージしている。これらの案を県や仙台市などに示して意見聴取しながら最適かつ現実的なルート・構造を選ぶ意向だ。

 道路整備に向けては計画段階評価を進めている段階。今回の委託業務では、技術的な検討の内容整理や実施、検討項目の評価、検討会の資料作成などを行う。履行期間は2023年3月17日まで。

 プロポでは技術提案を求める評価テーマに▽仙台東道路における最適なルート・構造案を技術的な観点から検討する上での着眼点▽都心部の道路事業における施工の確実性を検討する上で実績等を踏まえた着眼点──を設定していた。

 パシフィックコンサルタンツには過去にも仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務や、仙台都市圏道路設計業務などを委託したことがある。これらの業務内容は、延長9kmの道路予備設計や、複数箇所に及ぶ平面交差点とダイヤモンド型インターチェンジ(フルランプ型、ハーフ型)の予備設計などだった。

交通事故対策は建設技術研究所

 同事務所は、「宮城管内交通事故対策検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、建設技術研究所(東北支社・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。今後に委託契約に向けて同社と見積もり合わせする。

 この業務は、交通安全対策事業の一環として、事務所管内の交通事故の発生要因を分析し、交通事故対策を検討する。具体的には、交通量の調査、マッチングデータの作成、交差点3カ所の予備設計、生活道路安全対策関連資料と事故危険区間関連資料などを作成する。履行期間は23年2月28日まで。

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