優良工事に8件5人 優良工事等表彰式を開催(常陸河川国道)
[2022/7/22 茨城版]
国土交通省常陸河川国道事務所(日下部隆昭所長)は21日、本年度の優良工事等事務所長表彰式を開催した。今回は、対象工事87件と業務89件の中から、優良工事と優秀工事技術者で8件5人、優良下請企業で5件と4人、難工事功労で41件、建設産業担い手確保・育成貢献工事で4件と1人、優良業務で2件2人の計60件と12人が選ばれ、日下部所長から表彰状が手渡された。また、河川工事(河川・海岸・ダム・砂防)〝ナマ〟現場写真コンテストで優秀作品1件を表彰した。
表彰式は2部に分けて実施され、1部では優良工事や優良業務などを受賞した20件と12人、2部では難工事功労を受けた工事41件の受賞者を対象に行われた。会場には、受賞者のほかに日下部所長をはじめとする事務所幹部職員や各出張所長らが出席したほか、1部には20日に関東地方整備局長表彰を受けた優良工事や優良業務の12件とその技術者ら10人の関係者も出席し、皆で栄誉を祝福した。
表彰式では、日下部所長が受賞者それぞれに表彰状を手渡した。日下部所長はあいさつで、表彰制度の意義を紹介しながら、「日々の業務の取り組みが優秀であり、長年培った技術をいかんなく発揮した」などと受賞者を祝福。安全安心で豊かな社会づくりや活力ある地域に向け、「皆さまと連携しながら事業を推進していきたい」と語り、一層の技術研さんと建設業の健全な発展と公共事業の推進にさらなる協力を呼びかけた。
受賞者からは、優良工事表彰を受けた常陽建設の飯田竹世代表取締役と、難工事功労表彰を受けた大勝建設の宮内博専務取締役があいさつ。それぞれ受賞に謝意を述べるとともに、飯田代表取締役は、「さらなる優良工事を目指すとともに、地域社会に貢献できる企業を目指し社業に取り組みたい」、宮内専務取締役は、「技術向上と現場管理の徹底を図り、インフラ整備のお手伝いをしていきたい」と語り、決意を新たにした。
1986年に開始した優良工事の事務所長表彰は、前年度の完成工事を対象に、施工成績が優秀で功績の顕著な工事を選定し、その施工者と工事を担当した現場代理人、主任(監理)技術者も表彰している。今回は、21年度に完成した工事から、工事成績が優良なものやその功績が顕著なもので、技術審査で工事難易度や創意工夫、安全対策への取り組みなどを重点に工事8件を選定。難工事指定対象工事では、当該工事が良好でその功績が顕著なものとして41件を選定した。
優良業務表彰は、21年度の完成業務の中から、▽業務成績が優良、または功績が顕著なもの▽業務の計画段階から全体を掌握し、優れた企画力を発揮、積極的で斬新な提案を行うなどの創意工夫が見られるもの▽技術的に高度で複雑な業務を遂行し、優良な成果として取りまとめてあるもの──などを基準として2件2人を選定した。
優良下請企業と優秀下請技術者表彰は、事務所発注工事を担当した下請企業や当該下請企業の担当技術者の中から表彰し、下請企業の技術の向上と円滑な事業推進を図るもの。今回は5件と4人を選定している。
これら優良工事や優秀工事技術者、優良下請企業及び優秀下請技術者、難工事功労、建設産業担い手確保・育成貢献工事・優秀技術者として表彰された場合は、総合評価落札方式などにおいて、それぞれ企業と担当技術者の技術力評価が優位になる。優良業務及び優秀技術者表彰を受賞した場合は、それぞれ企業や担当技術者の技術力評価が優位となる。