66工事と71業務を選定 優良工事等局長表彰式を開催(関東地方整備局)
[2022/7/21 栃木版]
国交省関東地方整備局(廣瀬昌由局長)は20日、埼玉県さいたま市で2022年度の優良工事等局長表彰式を開催した。優良工事関係は対象工事1240件の中から、優良工事66件(重複受賞除き61社)と優秀工事技術者56人、安全管理優良受注者247社を選定。優良業務関係は対象業務1721件から、優良業務71件(重複除き42社)と優秀技術者71人を選定した。また、新技術推進技術者表彰は14件が受賞した。県内からは、延べ数で優良工事・優秀工事技術者表彰が8件と6人、安全管理優良受注者表彰で27社、優良業務・優秀技術者表彰で5件5人が受賞した。=2面に本県関係優良工事、優良業務の概要および選定理由
安全管理優良受注者に県内27社
表彰式で廣瀬局長は、祝辞の中で受賞者の功績に敬意を示しながら「建設業界には緊急復旧などでも大きな尽力をいただいている。建設業はこれからますます必要な存在で、行政との連携が重要になってくる」と強調。「今回の受賞に誇りを持って、地域の安心・安全確保のために技術の研さんと技術力の向上につなげてほしい」と話し、各企業の今後の飛躍に期待を寄せた。
優良工事等局長表彰の審査は、同局や管内の53事務所から推薦された河川・道路・営繕・港湾・空港の工事や業務の中から、優良工事等選定委員会(港湾空港関係は表彰審査委員会)が審査して決定している。局長表彰の受賞者は、総合評価方式の入札契約手続きで企業や担当技術者の技術力評価が優位となる。
このうち優良工事表彰は、前年度の完成工事を対象として1975年度に開始され、今回で47回目。建設業者の技術向上や円滑な事業の推進を図ることを目的に、同局の発注工事を優秀な成績で完成させた業者を表彰している。
選定方針は、工事成績が優良なものやその功績が顕著なもので、工事の難易度や創意工夫、安全対策、週休2日への取り組み等が特に優れているもの、BIM/CIM活用およびICT活用により出来形、品質が優れているものから選定する。
また優秀工事技術者表彰は、優良工事を担当した現場代理人や主任(監理)技術者から選定しており、1989年に開始して今回で33回目。技術者の誇りと資質の向上を図り、円滑に事業を推進することなどを目的に、管理能力や技術能力、仕事に対する積極性、誠実性などを重点的に審査する。
こちらの選定方針は、工事技術者の担当した工事が優良で、かつ工事中の工事技術者の功績が顕著なものから、管理能力、技術能力、仕事に対する積極性、誠実性などが優れているものを選んでいる。
安全管理優良受注者の表彰は、直轄工事の工事事故が増加傾向にあった2001年度から開始され、今回で21回目となる。安全対策の向上と円滑な事業推進に資することを目指し、一般土木やアスファルト舗装などの工事を完成させた者から、累計完成工事量が多く、無事故を継続するなど安全管理に優れた者を表彰する。
本県からは今回、一般土木工事で▽戸室組(4件)▽磯部建設(7件)▽潮田建設(7件)▽榎本建設(4件)▽小島土建(3件)▽斉藤建設(4件)▽三晃建設(3件)▽中村土建(6件)▽野澤實業(4件)▽浜屋組(20件)▽八興建設(3件)▽山中組(4件)▽東日本土木(10件)-の13社が選定された。
また、アスファルト舗装工事で▽川上建設(9件)▽浜屋組(4件)▽光洋建設(6件)-の3社、鋼橋上部工事で東綱橋梁(9件)1社、法面処理工事で中村土建(4件)1社、維持修繕工事で▽岩澤建設(3件)▽潮田建設(8件)▽川上建設(11件)▽大協建設(5件)▽野澤實業(3件)▽浜屋組(8件)▽船生建設(5件)▽東日本土木(6件)-の8社、通信設備工事でテクノ産業(4件)1社が選定された。
優良業務・優秀技術者表彰は1991年度に開始され、今回で31回目となる。その成果や業務への取り組み方が優秀で他の模範となるものを表彰することで、技術力の向上や円滑な事業の推進に資することを目的としている。
選定方針は、業務計画段階から全体を掌握して優れた企画力を発揮し、積極的で斬新な提案を行うなどの創意工夫に優れたものや、技術的に高度で複雑な業務を遂行し、優良な成果として取りまとめたもの、およびBIM/CIM活用により品質が優れているものを表彰する。