ため池3カ所を改修 根古地区で排水路再整備(宮城県 東松島市)

[2022/7/16 宮城版]
 東松島市は農業施設等整備事業で、農業用ため池3カ所の改修と、根古地区の排水路の再整備を行う計画だ。本年度は、ため池の改修設計測量業務と、排水路の基本設計調査業務を委託する。本年度予算には、両業務の委託費に合わせて1480万円を計上している。

 農業用ため池は、野蒜地区の小池1号ため池、大塩地区の国見1号堤、上下堤地区の萩野坊ため池を改修する。いずれも土堤で、堤体に張っているゴムのシートが破れているため、これを直す。具体的な改修方法は設計業務で決める。設計業務は一括して8月までに指名競争入札で委託する見通し。

 小野地域の根古地区は、集落内にある土水路がスムーズに流れなくなっており、2019年の東日本台風では上流側が冠水したため、コンクリート製で造り直すことを想定している。

 本年度は延長3・6㎞区間を対象に、排水路の基本設計調査業務を委託し、流量計算を行った上で、新しい排水路に必要な断面を見極めるほか、概算事業費を算出する。その上で、今後の工事の進め方を検討する。

 市内のため池はこのほか、緊急自然災害防止対策事業で、本年度に安全対策工事を実施する。具体的には立入防護柵の設置で、矢本地区と鳴瀬地区の2件に分け、28日に指名競争入札を開札して工事発注する。

 矢本地区は新沼用排水路など8カ所が対象で、工期が10月31日まで、予定価格が827万円。鳴瀬地区は堰山1号ため池など3カ所が対象で、工期が9月30日まで、予定価格が468万円。

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