宮城県内企業115社が受賞 技術者181人は無災害 3年ぶりに通常規模
[2022/7/15 宮城版]
新型コロナの影響で2年連続で規模縮小を余儀なくされた式典は今回、3年ぶりにコロナ前の開催規模に戻った。その代わり、例年は一連の流れで行っていた優良建設工事施工業者表彰、建設工事事故防止優良者表彰は、3密を避ける対策として第1部、第2部と時間をずらして行った。建設工事事故防止対策推進大会は、第3部として3年ぶりに開催した。
表彰式であいさつした遠藤信哉副知事は、県内企業らが日ごろから災害救助や国土強靭化対策に協力していることに謝意を示した。その上で「この表彰は他の模範となる施工者を表彰しているもので、県民が安全で安心な生活を送るための質の高い社会資本整備に、皆さまは真摯に取り組まれた」と受賞者らをたたえた。
優良建設工事施工業者表彰は、工事成績評点で85点以上を獲得するなど、技術力や創意工夫をもって請負工事を施工した県内企業に贈られる。本年度は2021年度中に完成した工事1244件の中から、244件を優良工事に選定した。受賞企業数は115社で、前年度より1社増えた。本年度の受賞工事数の最多は、奥田建設(仙台市青葉区)の14件だった。
また、請負工事で85点以上の工事成績評点を収めた上、現場の安全管理を徹底して無災害完工を果たした現場代理人ら181人には、建設工事事故防止優良者表彰が贈られた。受賞者数は前年度より33人増えた。181人のうち、6人は工事2件で無災害を達成。通算5回目の受賞を果たした9人には、特別賞が贈られた。
1966年から行われている建設工事表彰では、今回の表彰を含め通算で6025件を優良工事に選定した。受賞企業は延べ4808社となった。受賞者は総合評価で加点評価されるほか、入札の参加要件などで優遇される。