思川西部に1億円など 農業農村整備事業 耕作条件改善で新規13地区(県農地整備課)
[2022/7/9 /栃木版]
県農地整備課によると、本年度の農地耕作条件改善事業は団体営24地区を計画し、事業費に8億7160万円を割り当てる。このうち新規事業は、思川西部土地改良区(小山市)の思川西部(12)地区や、間々田乙女土地改良区(小山市)の間々田乙女(7)地区など13地区。また、国営造成施設管理事業は県営10地区と団体営9地区の計19地区に対し、2億1360万円を配分する。県単農業農村整備事業については、57地区で事業費5億5636万円を計画している。=各事業の実施地区および配分額は後日掲載
農地耕作条件改善事業では、農地中間事業と連携した担い手への集積・集約化を促進し、農業生産性の向上を図るため、地域の実情に応じたきめ細かな農業生産基盤の整備を行うとともに、スマート農業技術の導入を促進する。事業内容は、農業用用排水施設や農作業道などの整備で、事業主体は市町や土地改良区など。本年度は11地区で継続して事業を実施するほか、新たに13地区で着手する。
新規地区のうち、思川西部土地改良区は思川西部(12)地区で本年度は農用排(用・排・揚)延長2.2kmや揚水機2基の整備を計画。また、本新田地区でも農用排(揚水機)1基を予定する。事業費は、思川西部(12)地区が1億1540万円、本新田地区が1380万円を見込む。
間々田乙女土地改良区は、間々田乙女(7)地区で農用排(用水)延長2.4kmを実施するため、7000万円を割り当てる。小山市内ではこのほか、新たに小山用水(6)地区で農用排(用・排・揚)延長1.2kmと揚水機3基、小山市美田北部(8)地区で農用排(用水・揚水機)延長0.7kmと揚水機2基、飯塚(9)地区で農用排(排水・揚水機)延長0.4kmと揚水機1基を実施する。
大田原市の黒羽土地改良区では、両郷河原地区、両郷地区、川西第3地区、湯津上東堀2地区の計4地区に着手し、それぞれ農用排(排水・用水・揚水機)などを整備する。塩谷町は、上寺島地区で農作業道延長0.9kmを計画する。
国営造成施設管理事業は、国営事業で造成されたダムや頭首工、用排水機場を円滑かつ適正に管理するとともに、施設管理に携わる土地改良区などの管理体制の整備を促進する。このうち、深山・板室ダム管理事業は那須野原地区1地区に他事業者負担分含め7765万円を割り当てる。
基幹水利施設管理事業は、鬼怒中央地区の岡本頭首工や那須野原地区の西岩崎頭首工、塩那台地地区の福原揚水機場などの点検整備や補修工事で、7地区に9895万円を見込む。国営造成施設管理体制整備促進事業は、9地区に6181万円を配分。水利施設管理強化事業は、5地区の市町が実施する水利施設管理強化に5282万円を予定する。
県単農業農村整備事業は、農業生産の効率化やコストの低減を図るため、市町などが実施する小規模な農業生産基盤などの整備を支援する。農業生産基盤整備事業では農業用用排水施設や農道の整備、農業用施設管理事業は用水機場などの施設機能回復に向けた整備補修、地域資源保全事業は伝統的農業施設の整備・保全に対し、それぞれ補助を行う。
本年度は57地区を予定しており、主なものは絹土地改良区(小山市)が梁・高椅向川原地区で実施する農道の舗装に2480万円、日光市が町谷地区で実施する排水路(ブロック)に1160万円、小山市の大美間土地改良区が実施する押切地区の揚水機工事に1780万円、佐野市の佐野市土地改良区が越名沼地区で実施する用水路(装工)に1600万円などとなった。