今月中旬にプロポ 総和地域交流センターの設計(古河市)
[2022/7/9 茨城版]
古河市は、総和地域交流センター整備で基本・実施設計に着手する。設計業者の選定には公募型プロポーザル方式を採用。当初は5月ごろに公示する予定だったが、計画を変更し、7月中旬に公示することになった。事業費には、2カ年で総額1億5275万円の継続費を設定。基本・実施設計を2カ年で策定した後、建設工事は23年度から25年度の3カ年で実施し、25年度中の開館を目指す。
この事業は、総和地区にある公民館などの老朽化に伴い計画された。中央公民館を建て替えて、代替施設として地域交流センターを建設する。建て替えにあたっては、周辺のさくら公民館(さくら館)やふれあい公民館(ふれあい館)、サークル館(古河市勤労青少年ホーム・働く女性の家)の機能を集約し、新施設は下大野に立地する中央公民館の南側駐車場に建設していく。
基本・実施設計は、21年度に日本工営茨城事務所(水戸市)でまとめた基本計画を基に、新施設の建設工事と中央公民館の解体工事に係る設計を策定する予定だ。
計画によると交流センターは、▽生きがいづくり▽にぎわいづくり▽地域づくり──を基本理念に掲げ、施設の役割を、▽育成・学習▽交流・発表▽文化形成・文化継承──の3つのゾーンに分けて整備する。
このうち、育成・学習では、研修室や創作室、音楽室、調理室、自習室、図書室などを配置。規模は630平方mから750平方mとし、このうち、図書室には約200平方mを確保する。交流・発表では、多目的ホール、キッズスペース、交流スペースなどに450平方mから550平方mを割り当てる。文化形成・文化継承では、地域活性化ルーム、郷土資料展示スペース、和室などに130平方mから180平方mを配置していく。これに、事務室やエレベーター、トイレなどを含めた施設全体の規模は2階建てで、合計約2100平方mから2500平方mの規模を想定している。
概算事業費には18億5200万円を見込んでいる。内訳は調査・設計費約1億5300万円のほか、建設工事費は13億9900万円、外構工事費は2億円、備品購入費は1億円と試算した。
中央公民館は、市役所総和庁舎の東側約6800平方mの敷地に立地しており、総和庁舎の敷地を含めた全体の敷地面積は約2万3000平方m。建物の規模はRC造2階建て、延べ2471平方mで、1975年に建設された。さくら公民館(久能、延べ450平方m)は83年、ふれあい公民館(駒羽根、延べ484平方m)は73年、サークル館(北利根、延べ1268平方m)は76年に建設されたもので、いずれも老朽化が進んでいる。
今後は、22年度から23年度に地質調査と用地調査を行うほか、基本・実施設計を策定。23年度から25年度に本体工事、25年度に外構工事を行って25年度中の開館を目指す。そのあと、26年度以降には既存施設の解体工事と、跡地の駐車場整備工事を実施する予定だ。