長生病院の病棟建替 榎本建築に設計委託 (千葉県長生広域組合)
[2022/7/5 千葉版]
千葉県の長生郡市広域市町村圏組合は、茂原市の公立長生病院について、病棟の建て替えに向けた基本・実施設計業務を榎本建築設計事務所(千葉市中央区)に委託した。指名競争入札で選定を進め、落札額は8350万円。同業務の成果を踏まえ、2023年度の着工を目指している。
駐車場などのスペースなどを活用し、B棟を改築する計画。設計業務のなかで、施設の規模や配置などを検討していく。履行期限は2023年3月24日まで。21年度に榎本建築設計事務所が実施した事前調査では、同規模で新病棟を建て替えた場合、建築工事の事業費として約26億円を概算している。
現在の構造・規模はRC造5階建て延べ3768平方m。新耐震基準を満たしておらず、3階部分で、地震の震動・衝撃に対して危険性が高くなっている。1978年建築、79年竣工と、築40年が経過しており、排水管から水漏れが発生するなど、施設全体で劣化がみられ、建て替えが必要な状況だ。
病院事業会計の22年度予算では、資本的支出の改修工事費で、B棟の実施設計やC棟の屋上防水工事に1億6270万円を計上している。
公立長生病院の所在地は茂原市本納2777。敷地面積は2万6482平方m。建物はA~C棟の3棟で構成。B棟以外の施設規模は、A棟がRC造3階建て延べ1698平方m、C棟がRC造6階建て延べ7234平方m。診療科は内科、小児科、皮膚科、外科、整形外科、産婦人科、眼科、耳鼻咽喉科、泌尿器科、脳神経外科、脳神経内科の11科となっている。