4地区の計画樹立 農業農村計画調査 21地区で予算額1億5830万円(県農地整備課)
[2022/6/29 栃木版]
県農地整備課は、2022年度に実施する農業農村整備事業計画調査地区をまとめた。換地等調整事業を除き、国庫・県単を含め21地区で調査を実施する。このうち、農地整備(圃場)で粟宮(小山市)、寺小路(塩谷町)、練貫(大田原市)の3地区と、水利施設整備で亀の子堰(小山市)1地区の計画樹立を予定する。新規地区は、国庫が亀の子堰(小山市)と掘抜用水(那須烏山市)の2地区、県単が下川井(那須烏山市)の1地区。下川井では換地等調整事業も併せて実施する。
この事業では、競争力のある生産性の高い基盤づくりや農業水利施設の長寿命化対策、防災減災対策などを計画的に推進するため、農業農村整備事業の計画書作成に向けた調査計画を実施する。国庫を充当するのは8地区で、当初割当の合計は1億2570万円。また県単は13地区で、3260万円となった。
具体的には、農地整備が国庫で上古山(下野市)、上稲葉(壬生町)、下寺島(塩谷町)、百頭・県(足利市)の4地区、県単で粟宮(小山市)、寺小路(塩谷町)、下川井(那須烏山市)、練貫(大田原市)など11地区となっている。
水利施設整備は、国庫で生井(小山市)と亀の子堰(同)、堀抜用水(那須烏山市)の3カ所を、県単で亀の子堰(小山市)と穂積(同)の2カ所を計画。中山間総合整備は、茂木(茂木町)1カ所を調査する。
農地整備の粟宮は、農地中間管理機構関連農地整備事業で圃場整備を実施する。面積は20haを試算し、本年度は予算額260万円で計画樹立を目指す。寺小路と練貫は、ともに経営体育成型の圃場整備を計画。面積は寺小路が25ha、練貫が90haで、同様に計画樹立を目指す。
水利施設整備の亀の子堰は、既存の堰が老朽化しているため改修する。改修にあたっては取水し易く、また大雨の際にも安全に開閉できるよう管理し易さも考慮する。本年度に計画を樹立し、来年度から着工する。
新規地区のうち、国庫の亀の子堰と掘抜用水はいずれも堰を改修することから、それに伴う水利用調査を土地改良区で実施する。掘抜用水は本年度から改修事業に着手しており、新たな堰を既存施設の上流側に整備する。県単の下川井地区は、那須烏山市で70haの圃場整備を計画し、本年度は基礎調査を実施する。
調査地区の概要は次の通り。(▽地区名(関係市町)=[1]事業内容[2]当初割当額[3]実施事業、面積等[4]予定工期、▼新規、単位・万円)
《農地整備》
【国庫】
▽上古山(下野市)=[1]計画設計[2]1700[3]農地整備50ha[4]20~23年度
▽上稲葉(壬生町)=[1]基礎調査[2]2300[3]農地整備107ha[4]21~24年度
▽下寺島(塩谷町)=[1]計画設計[2]1200[3]農地整備15ha[4]20~23年度
▽百頭・県(足利市)=[1]計画設計[2]2600[3]農地整備78ha[4]20~23年度
【県単】
▽玉田(鹿沼市)=[1]基礎調査[2]340[3]農地整備70ha[4]20~25年度
▽西茂呂(鹿沼市)=[1]基礎調査[2]200[3]農地整備13ha[4]20~25年度
▽里西・星の宮(益子町)=[1]計画設計[2]140[3]農地整備45ha[4]20~23年度
▽粟宮(小山市)=[1]計画樹立[2]260[3]農地整備20ha[4]19~22年度
▽塚崎・田間(小山市)=[1]計画設計[2]160[3]農地整備47ha[4]19~23年度
▽寺小路(塩谷町)=[1]計画樹立[2]400[3]農地整備25ha[4]19~22年度
▼下川井(那須烏山市)=[1]基礎調査[2]400[3]農地整備70ha[4]22~25年度
▽練貫(大田原市)=[1]計画樹立[2]500[3]農地整備90ha[4]16~22年度
▽大田原南(大田原市)=[1]計画設計[2]120[3]農地整備60ha[4]18~24年度
▽親園鴨内川(大田原市)=[1]計画設計[2]170[3]農地整備90ha[4]20~23年度
▽佐野・三本木(那須塩原市)=[1]計画設計[2]210[4]農地整備109ha[4]17~24年度
《水利施設整備》
【国庫】
▽生井(小山市)=[1]計画設計[2]1100[3]水利施設整備(受益376ha、延長3km)[4]19~23年度
▼亀の子堰(小山市)=[1]水利用調査(水利権)[2]320[3]水利施設整備(受益524ha)[4]22年度
▼堀抜用水(那須烏山市)=[1]水利用調査(水利権)[2]250[3]水利施設整備(受益40ha)[4]22年度
【県単】
▽亀の子堰(小山市)=[1]計画樹立[2]120[3]水利施設整備(集積型)(受益524ha)[4]18~22年度
▽穂積(小山市)=[1]計画設計[2]240[3]水利施設整備(集積型)(受益417ha、延長2km)[4]19~23年度
《中山間総合整備》
【国庫】
▽茂木(茂木町)=[1]計画設計[2]3100[3]中山間総合整備(受益252ha)[4]21~23年度