水道管20km強を更新へ 来年度から10年かけ工事(宮城県 女川町)
[2022/6/28 宮城版]
女川町は、老朽化した水道管を更新する計画だ。昨年度は更新に向けたアセットマネジメント計画を策定した。それによると、更新対象の管路延長は20km強で、10年かけて更新する計画。更新費用は約20億円を試算している。本年度は年次計画の策定と来年度分の設計業務を一括して新日本設計(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託した。来年度から更新工事を進める考え。
更新する水道管は、老朽化しているものや耐震化されてないもので、ダクタイル鋳鉄管や石綿管が中心となる。管径は75~150mm程度。これらは基本的に耐震性を備えたダクタイル鋳鉄管に入れ替える。
昨年度は同社に委託してアセットマネジメント計画を策定し、いつごろに敷設された管がどこにどの程度あるかといったことなどを調べて整理した。その上で、老朽管が20km強あることが判明したため、年間2km程度ずつで10年かけて更新できるのではないかという見通しを立てた。
本年度は水道老朽管の敷設替え年次計画策定等業務を委託するため、6日に同社と見積もりあわせし、税抜1080万円で随意契約した。予定価格は1125万1000円だった。
この業務では、年次計画策定として今後10年かけて更新する順番を決めるほか、来年度に工事する延長約2.2km分の詳細設計をまとめる。更新は重要幹線から進める予定。大震災からの復旧・復興事業で手を付けていない区間が設計対象となる。
来年度からは更新工事を順次発注するほか、翌年度に工事する分の詳細設計業務を競争入札で委託する意向だ。