焼却施設3カ所を解体 来年度は雄勝クリーンセンター 宮城県 石巻市が設計公告
[2022/6/25 宮城版]
石巻市は旧ごみ処理施設の解体等事業で、本年度以降に雄勝クリーンセンター、牡鹿クリーンセンター、網地島焼却施設を解体撤去する。総合計画の実施計画(2022~24年度)では、最初に雄勝クリーンセンターを解体する方針で、本年度に設計業務を委託し、23年度で解体工事を行う予定。24日には解体設計業務の一般競争入札(事後審査)を公告した。牡鹿クリーンセンターと網地島焼却施設は23~24年度で解体設計・工事を行うことになっている。
雄勝クリーンセンターは、所在地が雄勝町雄勝字小渕125。敷地面積は3950平方m。既存施設はRC+S造地下1階地上1階建てで、建築面積が831平方m、延べ面積が1111平方mの規模。処理能力は2炉で8時間当たり15t。1992年6月に建てられ、2002年11月まで使用した。
解体撤去工事の設計業務は、電気・機械設備や外構も含めて施設全体の解体設計をまとめる。履行期間は12月16日まで。本年度予算では同業務の委託費に1500万円を確保した。
入札の参加資格は、市の「測量・建設コンサルタント等業務」の承認簿に「廃棄物部門」の登録があることや、2007年度以降にごみ焼却施設の解体、新築、改築、または改修工事の実施設計を元請でまとめた実績があることなど。
入札は7月12日まで参加申請書や入札書を受け付け、翌13日に開札する。
牡鹿クリーンセンターは所在地が十八成浜清崎山1-49で、敷地面積が7010平方m。建物は建築面積が1438平方m、延べ床面積が2206平方mの規模。処理能力は2炉で8時間当たり20t。1995年9月に建設され、2017年12月に廃止した。
網地島焼却施設は敷地面積が1610平方m。詳細な施設規模などは明らかにしていない。
実施計画に盛り込んだ3カ年の事業費は計6億3689万円で、年度ごとの内訳を見ると、22年度が2200万円、23年度が3億3328万円、24年度が2億8161万円。実際は22年度に計上したのが1500万円に留まっている。
旧ごみ処理施設の解体等事業では、2020年度に河北地区衛生処理センターの解体工事を一般競争入札で東亜建設工業(東北支店・仙台市青葉区)に発注した。当時の同社の落札額は1億8970万円だった。すでに工事は完了済み。
河北地区の既存施設はRC造一部S造2階建て延べ936平方mの規模で、焼却能力が2炉で8時間当たり20tだった。解体撤去工事は建物と電気・給排水衛生設備、外構などが対象で、外構新設として雨水排水溝の整備や防草シート張りなどを実施した。解体工事の実施設計業務は環境技術研究所(東京支店・東京都千代田区)に委託した。