国道4号の設計プロポ パシフィックコンサルを特定 白石南と古川北の2地区(仙台河川国道)

[2022/6/23 宮城版]
 国土交通省仙台河川国道事務所は22日、「仙台管内道路整備計画検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、パシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。今後に同社と見積もり合わせし、金額が折り合えば契約する。この業務では国道4号の白石南地区と古川北地区で事業化に向けた道路概略設計などを作成する。

 白石南は白石市斎川~大平森合地区、大崎北は大崎市古川荒谷~栗原市高清水豊田地区が計画段階評価を進めるための調査範囲。2地区とも現道は片側1車線の2車線で、本年度から概略ルートや構造を検討する。

 両地区とも現道は東北自動車道と並行しており、朝夕のラッシュ時が混雑しやすい。東北自動車道が通行止めになった際は国道4号に交通が集中し、大渋滞が起きてしまう。白石市では白石中央スマートインターチェンジ(仮称)の整備が事業化され、それに合わせて周辺で工業団地の整備なども計画されており、国道4号についても現状のままでよいかどうかを検討する必要がある。

 今回委託する業務では、こうした解決すべき道路交通と地域の課題や、道路の必要性・方針を整理し、具体的な道路整備計画を検討した上で、道路設計をまとめる。

 具体的な業務内容は、道路整備の必要性の補足検討、政策目標と意見聴取計画の検討、道路の概略設計と予備設計、平面交差点の予備設計など。履行期間は2023年2月22日まで。

 プロポでは技術提案を求める評価テーマに▽地域の課題や道路交通へのニーズから道路整備計画に求められる機能を分析する際の着眼点▽地域の課題や道路交通上の課題を踏まえ、意見聴取の対象となる道路利用者を的確に抽出する際の着眼点──を設定していた。

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