規模を1.2万平方mで構想 市民会館検討委 大小ホールやギャラリー設置(足利市)
[2022/6/16 栃木版]
足利市は14日に市役所で、第3回(仮称)新市民会館整備基本構想策定市民検討委員会(委員長・小林真理東京大学教授)を開催した。今回の会議では、新施設に求める機能や規模などについて協議。新施設の規模は1万2000平方mとし、大ホール・小ホール・ギャラリーなどを設ける案が提示された。今後、検討委員会では9月予定の第4回会議で立地環境の検討を行い、10月予定の第5回会議で基本構想素案を確認するとしている。
県は、足利高校および足利女子高校を22年度に統合・共学化して足利高校を開校し、新校舎の整備地に旧足利女子高校跡地を選定した。市では、女子高跡地と隣接している足利市民会館(有楽町837)について、施設の老朽化や耐震性に問題があって建替えを構想していることや、市内の教育環境の向上を考慮して、敷地を新たな校舎の用地として提供している。
これに伴う市民会館の移転候補地として、市は足利市民プラザ(朝倉町264)の敷地を選定していたが、市民会館整備で多くの意見が寄せられたことを受けて、候補地を改めて選定することとした。
整備に向けては、(仮称)新足利市民会館整備基本構想を策定するとし、その内容を市民ワークショップや市民検討委員会で検討する。11月にも基本構想案を作成し、パブリックコメントを経て、2023年3月にも基本構想を策定する。
今回の委員会では、市民ワークショップやアンケートなどでの意見、市公共施設再編計画などの検討経緯や調査結果などを基に、市民会館と市民プラザを集約化した施設について、求める機能と規模を検討した。
検討案で、規模は1万2000平方mとし、ホール2カ所・ギャラリーとリハーサル室兼用で構想。工事費は、平方mあたり80~90万で計算した場合、96億~108億円になるとしている。
鑑賞・発表部門では、大ホール(1500席)・小ホール(平土間、300席)・ギャラリー(展示室、A150平方m)を設ける。創造支援部門ではリハーサル室のほか、練習室や会議室などで大小10室を設置。交流部門は共用ロビー、管理諸室は事務室や育児室を設置し、廊下や機関室なども設けるとしている。