五井地区で組合施行の区画整理検討(千葉県市原市)

[2022/6/11 千葉版]
 千葉県市原市の五井地区で、組合施行による土地区画整理事業が計画されていることが分かった。市原市は、まちづくり基本調査を日本都市技術(松戸市)に委託し、基本構想の検討を進めている。今後、地権者への説明会などを開き、年度内の開発協議会設立を目指している。

 10日に公表された市原市拠点別整備基本計画(仮称)の骨子案に盛り込まれた。この骨子案は、2021年3月に策定した「市原市拠点まちづくりビジョン」を具現化し、五井駅周辺の魅力あるまちづくりを推進するため、ワークショップなどで出された市民の意見を踏まえ、とりまとめている。

 計画期間は32年度までの10年間。市拠点形成構想や市拠点まちづくりビジョンの実現に向け、五井駅周辺における具体的な土地利用方針やロードマップを示している。

 土地利用方針では、市街化区域編入エリアとして、区画整理が施行済みの更級地区北側のグリーン産業ゾーンと、南側の住宅ゾーンを除く、文化交流ゾーン、商業賑わいゾーン、教育ゾーン、産業ゾーンを想定。面積は45ha規模を見込んでいる。

 この区域は、市街化調整区域や農振農用地区域に指定されており、全て市街化区域への編入する方針。用途地域や地区計画の決定など都市計画の変更手続きを進めていく考えだ。

 市街地の整備手法では、一体的な土地の開発が必要となるため、組合施行による土地区画整理事業を検討している。ロードマップでは、年度内にも開発協議会を設立し、26年度の組合設立、農振農用地除外の都市計画決定などを目指す方向性が示されている。

 骨子案については、7月11日までパブリックコメントを実施している。

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