学校新設で設計費 旧上郷高跡地に陸上競技場(つくば市補正)
[2022/6/6 茨城版]
つくば市は、9日に開会する市議会定例会に提出する一般会計補正予算案などの議案13件と、報告5件の概要を明らかにした。このうち、一般会計には1627万円を追加し、本年度の総額を1015億9002万円とする。主な補正は、中根・金田台地区小学校(仮称)建設事業の設計業務委託料に22-23年度の2カ年で総額2億5605万円の継続費、陸上競技場(仮称)整備事業の基本計画策定支援業務委託料に22-23年度の2カ年で総額2658万円の継続費を設定した。このほか、公立保育所の感染症対策改修工事費やつくばセンター市民窓口(仮称)新設工事の設計委託料などを盛り込んだ。
中根・金田台地区小学校(仮称)建設事業は、中根金田台地区の区画整理事業に伴い、区画整理地内に学区を有する桜学園(桜中学校、栗原小学校、九重小学校、栄小学校)で、児童数の増加が顕著な栗原小・九重小・栄小学校3校の分離新設校として建設する。22-23年度で設計を策定し、24-25年度で建設工事、26年4月の開校を目指していく。
建設場所は春風台17-1(1万4610平方m)と16-1(4万5037平方m)で、敷地面積は合計5万9647平方m。新設校は各学年4-5クラス程度の規模を想定し、校舎と体育館の建設、グラウンド整備工事などを行う。
陸上競技場(仮称)整備事業は、旧上郷高校跡地へ新たに第4種公認(第3種相当)の陸上競技場を設置する。22-23年度で基本計画を策定し、24-25年度で基本・実施設計、26-27年度で建設工事を行う予定だ。
陸上競技場は全体敷地面積7万0089平方mの敷地のうち、グラウンド部分の北側敷地約3.1haに配置する。施設は小中学生の陸上競技大会で公式記録が取れるとともに、市の陸上競技選手権大会が開催できるよう日本陸上競技連盟の公認を目指す。陸上競技場は400mトラック1面(全天候型舗装8レーン)で、インフィールドは天然芝(投てき競技に対応、サッカーなどの多目的利用を想定)、雨天走路(テント掛け)を設ける。
観客席はメインスタンド約1500席、芝生スタンド約2500席を設置する。このほか、管理棟やセミナーハウス、園地にはウォームアップ空間やジョギングコースなどを整備。駐車場は400-500台分(バス33台分に転用可能)確保する。なお、災害時には避難場所として活用する予定となる。基本構想は、あい造園設計事務所(東京都杉並区)で策定。概算事業費には約22億円(セミナーハウスの整備費、校舎・体育館の解体費などは含まない)と試算されている。
新型コロナウイルス感染症対策改修工事は、公立保育所23カ所のうち、13保育所の水栓を非接触型の自動水栓に取り換えるもの。手洗い場やトイレの水栓を対象とする。工事費には1337万円を確保した。
つくばセンター市民窓口(仮称)新設事業では、工事に係る設計委託料110万円を予算化。TXつくば駅前に立地する「BiViつくば」2階に市民窓口を新たに設置する予定で、23年12月ごろの供用開始を見込んでいる。現在は市民交流サロンとして使用している場所を市民窓口として転用する。面積は約150平方m。配線の変更やパーテーションなどを設置して市民窓口とし、市民の利便性を図る。
このほか、ノバホールの空調設備改修工事費599万円や、桜保健センターの空調設備改修の設計委託料154万円などを計上した。