仙台東道路の検討プロポ 技術的観点でルート考察(仙台河川国道)
[2022/6/3 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は、仙台東道路の整備に向け、技術的な観点からの検討業務を公募型プロポーザルで委託する。主にルートや道路構造などを検討する業務で、2日にプロポの手続きを公告した。29日まで参加表明書や技術提案書を受け付け、審査して委託先を決める。
同業務の件名は「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」。仙台都市圏での道路整備計画について、技術的な観点からルートと構造を評価し、道路の概略を検討する。履行期間は2023年3月17日まで。
技術提案を求める評価テーマは▽仙台東道路における最適なルート・構造案を技術的な観点から検討する上での着眼点▽都心部の道路事業における施工の確実性を検討する上で実績等を踏まえた着眼点──となっている。
プロポの参加資格は、単体企業か設計JVで、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。
仙台東道路は、仙台市の中心部と東部地区を結ぶ地域高規格道路に指定されている。起終点については、既存の仙台東道路と仙台西道路を直結することで決定しており、今後により具体的なルート帯や構造案を検討していく。
整備パターンとしては新設の地上案や地下案のほか、既存の道路を機能強化する案など複数をイメージしており、これらを県や仙台市などに示して意見聴取しながら最適かつ現実的なルート・構造を選ぶ考え。
道路整備に向けては計画段階評価を進めている段階。過去には仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務や、仙台都市圏道路設計業務などをパシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)に委託した。これらの業務内容は、延長9kmの道路予備設計や、複数箇所の平面交差点とダイヤモンド型インターチェンジ(フルランプ型、ハーフ型)の予備設計などとなっていた。