蓮沼海浜・富津公園の再整備検討(千葉県土整備部)
[2022/6/2 千葉版]
千葉県土整備部は、老朽化が進む蓮沼海浜公園(山武市)と富津公園(富津市)について、官民連携による再整備の検討に乗り出す。1日に「整備等の基本的な考え方」策定業務のプロポーザルを公告した。委託料の上限は順に1500万円、1200万円。22日まで応募を受け付けている。
同業務では、両公園のさらなる魅力向上や利用促進を目指し、官民連携による公園施設の再整備を推進するため、現状の課題やニーズを詳細に把握し、施設整備の基本的な考え方をとりまとめる。
具体的には、園内エリア別の特徴・課題・ポテンシャルを整理し、官民連携による再整備シナリオを検討。学識経験者や地元関係者らで構成する検討会議の資料作成や開催補助を担う。
検討会議での議論を通じて出た意見をもとに、整備の基本的な方向性について、イメージ図を活用しながら作成。官民連携による事業スキームの検討を進め、事業コンセプトの具体化策や事業者の選定方法などに考慮し、「整備等の基本的な考え方」をとりまとめる。契約期間は2023年3月17日まで。
プロポの応募資格として、物品等一般競争入札参加資格者と指名競争入札参加者の資格で委託がA等級に格付けされていることのほか、業務実績などを求めている。29日の選考員会で審査・評価し、最優秀提案者を特定する。
県公園緑地課は、同業務の成果を踏まえ、民間事業者から自由なアイデアやノウハウを聞くため、23年度にサウンディングを実施する予定。早期の事業化を目指している。
県立蓮沼海浜公園は1975年に開設した。九十九里浜に沿い南北約4kmにわたる細長い形状をしており、面積は約38ha。公園内には県内最大級の屋外プール「ウォーターガーデン」や、36ホールのパークゴルフ場、子供の広場などがある。
県立富津公園は66年に開設。東京湾に突き出た半島状5kmの砂州、富津岬の先端にあり、面積は約97ha。豊かな自然が広がり、明治百年記念展望塔やジャンボプール、室内温水プール、野外劇場、テニスコート、キャンプ場などで構成。砲弾試射場跡など近代遺構が点在している。