ZOZOマリンスタジアムの建替えなど検討 みずほリサーチを選定 (千葉市)
[2022/6/1 千葉版]
千葉市は、ZOZOマリンスタジアムあり方検討基礎調査業務の公募型プロポーザルを実施し、優先交渉者にみずほリサーチ&テクノロジーズ(東京都千代田区)を選定した。築30年以上が経過し、老朽化が進んでいることから、幕張新都心のまちづくりを踏まえ、建て替えや大規模改修などの方向性を検討していく。委託限度額は2940万3000円となっている。
プロポでは6者が企画提案書を提出。書類審査の得点が高い5者までをプレゼンテーション審査の対象とし、1000点満点中773点の最高評価点を獲得したみずほリサーチ&テクノロジーズを優先交渉者に選定している。
同業務では、現状把握や先行事例調査などを踏まえ、「新スタジアムの建設」と「現スタジアムの改修」について、収容規模や主要機能、多機能複合化のほか、周辺施設との連携などを検討し、スタジアム機能のコンセプトを整理する。
稼働見込みや適切な利用料金を想定し、ライフサイクルコストを試算。「現スタジアムの改修」については、プロ野球などの興行を継続した場合の改修を想定し、事業費を概算する。
新スタジアムを建設した場合の現スタジアムの跡地利用や概算事業費について、概略検討を実施。さまざまな官民連携手法の導入可能性や民間資金の調達可能性を検討するほか、今後の計画や事業のほか、関係者との合意形成に関するスケジュールをとりまとめる。
定性的・定量的な検討結果を踏まえ、施設整備の方向性を含めたスタジアムのあり方を整理する。委託期間は2023年3月20日まで。
マリンスタジアムは、美浜区の幕張海浜公園内にある多目的野球場で、1990年2月に竣工。千葉ロッテマリーンズの本拠地として使用されている。規模は両翼99m、センター122mで、収容人数は約3万人。総事業費は123億円。元設計は富家建築事務所、元施工は大成・清水・西松・熊谷・五洋JVが担当した。
幕張新都心エリアでは、まちづくりの主体が今後、県から同市へ移行する。将来にわたり持続的に発展していくため、まちの将来像や取り組みの方向性を示す「幕張新都心まちづくり将来構想」の策定が進む。三菱総合研究所(東京都千代田区)が支援している。