千葉県建設業協会が定時総会 高橋会長が続投 副会長は3人体制に
[2022/5/28 千葉版]
千葉県建設業協会(千建協)は5月27日、千葉市中央区のホテルで2022年度の定時総会を開いた。当日は2議案と2つの報告事項が上程され、全ての案を原案通り承認。任期満了に伴う役員改選の議案では、新理事らの互選により、高橋順一氏(高橋工務店)の会長続投が決まるなどした。三役ではまた、副会長2人が留任、船越博文氏(船越組)が新任された。総会には熊谷俊人知事も駆けつけ、「さらに結束を深め、県内のインフラが着実に整備されることを願っている」とエールを送った。
議事に先立つあいさつで高橋会長は、過去1年を振り返りつつ、「全国各地で豪雨や地震が相次ぐなど県民の安全を守る建設業界の役割は日々大きくなっている」と指摘。地域建設業が地域の守り手としての使命を遂行していくためには安定した経営が欠かせないと強調。「受注機会が拡大されることを常に意識しながら、関係行政機関と力を合わせ、県民の安心確保に向け対応していかなければならない」と訴えた。
また、24年から適用される残業上限規制について言及。担い手確保には官民挙げての魅力ある現場環境づくりが大切と訴え、「会員の声を発注機関に訴え、その役割への理解を深める活動を実施していく」と述べ、さらなる協力を求めた。
熊谷知事は、来賓祝辞で、「しっかりと予算を確保し、道路や河川を整備していく」と述べ、減災の取り組みに意欲を表明。「そのためには担い手の確保が不可欠であり、これまで以上に発注者としての責任を果たしていきたい」と語り、生徒や保護者らを対象とした、建設業の役割や魅力を伝える取り組みに力を入れる考えを示した。
再任後、再びあいさつに立った高橋会長は、三役に決まった4人を紹介。「みなさんの協力のもと、支えられながら会長職をつとめていきたい」と決意を示した。
当日報告された22年度の事業計画には▽地域社会・公共福祉への寄与▽協会「行動規範」の遵守▽国・県に対する要望▽建設産業構造改善事業の推進▽建設業・福祉共済対策の推進──などが盛り込まれている。
当日承認された新三役は次の通り(敬称略)。
▽会長=高橋順一(高橋工務店・東葛支部)
▽副会長=石井良典(石井工業・香取支部)、内山弘通(鈴木土建・山武支部)、船越博文(船越組・千葉支部)
▽専務理事=大林正章(県建設業協会)