中宮祠園地で測量設計 自然公園等施設整備事業 33施設に5.6億円(県自然環境課)

[2022/5/25 栃木版]

 県自然環境課がまとめた自然公園等施設整備事業の概要によると、2022年度は21年度補正分も含めて33施設の整備を計画し、事業費に5億5939万円を見込んでいる。国交付金事業では新たに中宮祠園地(日光市)の桟橋の改修に着手するほか、日光国立公園内の施設の改修などを継続するため、補正もあわせて4億6439万円を予算化。県単林務では、17施設の歩道や標識の修繕などに9500万円を計上している。

 国交付金事業については、前年度(3億9047万円)を9.5%下回る3億5339万円を計上し、日光市ほか2市町の11施設を整備する。あわせて21年度補正分として、日光市ほか3市町の5施設の改修に事業費1億1100万円を執行する。なお、本年度の交付金は6月にも交付決定される見通しだ。

 21年度補正分では、日光市の清滝富士見峠線歩道で落石防護網工を、矢板市の八方ヶ原県民の森線道路で休憩施設やベンチ、ウッドデッキの改修を実施する。那須塩原市の沼原園地では木道延長140mや標識の改修を、那須町の小丸山線歩道では標識や木橋の改修を計画。同じく那須町の那須弁天北温泉道路は、既設コンクリート橋の断面修復を実施する。

 また22年度当初分は、新規箇所として日光市の中宮祠園地(湖畔園地)で東桟橋の老朽化に伴う改修に向けた測量や設計を委託する。継続箇所は、日光市の中禅寺湖周回線歩道で木道延長60mの改修を、三本松園地で同じく木道延長165mの改修を行い、那須町の那須高原線歩道は標識や休憩デッキの改修を計画する。那須塩原市の雄飛の滝線歩道では、階段の補修や片桟橋の改修を実施する。

 県単の自然公園等施設整備事業は、日光国立公園や県立自然公園等を安全で快適に利用するための、歩道や標識などの補修や修繕が中心となる。日光市の中禅寺湖周回線歩道(北岸)では歩道の補修やベンチの修繕を、益子町の益子国民休養地では標識の補修を実施する。

 新規事業では、那須烏山市の八溝県民休養公園で標識の補修や防護柵の修繕を、矢板市の八方ヶ原線入口では標識の補修を行う。県補助による団体営では、佐野市が唐沢山園地で歩道の階段を補修する。

 自然公園等施設整備事業の主な事業箇所と概要は次の通り。(▼は新規)
【2021年度補正(交付金)】
▽清滝富士見峠線歩道(日光市)=歩道改修
▽八方ヶ原県民の森線道路(矢板市)=歩道改修
▽沼原園地(那須塩原市)=園地改修
▽小丸山線歩道(那須町)=歩道改修
▽那須弁天北温泉道路(那須町)=歩道改修
【2022年度(交付金)】
▽中禅寺湖周回線歩道(日光市)=歩道改修
▽三本松園地(日光市)=歩道改修
▼中宮祠園地(湖畔園地)(日光市)=園地改修
▽那須高原線歩道(那須町)=歩道改修
▽雄飛の滝線歩道(那須塩原市)=歩道改修
【2022年度(県単林務)】
▽中禅寺湖周回線歩道(北岸)(日光市)=歩道補修
▽益子国民休養地(益子町)=標識補修
▼八溝県民休養公園(那須烏山市)=標識補修
▼八方ヶ原線入口(矢板市)=標識補修
▼唐沢山園地(佐野市)=歩道補修

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