富津館山道4車線化を 東関道館山線期成同盟会が要望採択

[2021/5/21 千葉版]
 東関東自動車道館山線建設促進期成同盟会(会長・熊谷俊人知事)の2022年度通常総会が20日、千葉市内で開かれた。館山道に接続する富津館山道路の早期4車線化など7項目を求める要望書を採択した。今後、政府や国会などに対し、要望活動を展開する予定だ。

 この期成同盟会は、県と沿線市町の11団体で構成。東関東自動車道館山線の整備に向け、政府や国会への陳情・請願や関連幹線道路の一体的な整備促進を実施している。

 穴澤幸男副知事は、南房総市富浦までの全線4車線化や、富浦ICと館山市を結ぶ国道127号館富トンネルを含む川名・富浦地区の早期4車線化を推進する考えを示し、「皆さんとともに全力で取り組んでいきたい」と意気込みを語った。

 来賓として駆け付けた田嶋要衆院議員、角田秀穂衆院議員、猪口邦子参院議員、県議会の信田光保議長が登壇し、道路整備の必要性を訴えるとともに、支援・協力する考えを示した。

 議事では22年度事業計画案・予算案など3議案を審議し、いずれも原案通り了承された。副会長の金丸謙一館山市長が要望書案を読み上げ、採択することが決まった。

 富津市竹岡~南房総市富浦間は、一般国道の自動車専用道路「富津館山道路」として、暫定2車線で供用している。19年3月に富津竹岡IC~富津金谷IC間の一部区間3.4kmで、NEXCO東日本による付加車線設置が事業認可された。

 国土交通省道路局が公表した「高速道路における安全・安心基本計画」では、全線が4車線化の優先整備区間に選定された。安全で円滑な交通を確保し、防災力を強化するため、早期の全線4車線化が求められている。

 要望事項は次の通り。
 ▽東関東自動車道館山線の一部を構成する富津館山道路については、早期の4車線化を図ること
 ▽東関東自動車道館山線の富浦から館山までについては、計画の具体化を図ること
 ▽富津館山道路の終点部である富浦ICから館山市内までの国道127号の館富トンネルを含む川名・富浦地区について、早期の4車線化を図ること
 ▽「アクアライン割引」に必要な予算を確保すること
 ▽防災・減災、国土強靭化のための5か年加速化対策に必要な予算・財源の確保し、計画的に事業を推進するとともに、5か年加速化対策後も予算・財源を通常の予算とは別枠で確保して、継続的に取り組むこと
 ▽予防保全を含む道路の老朽化対策に必要な予算の別枠を確保すること
 ▽道路整備・管理が長期安定的に進められるよう、新たな財源を創設するとともに、道路関係予算全体を増額し、必要な予算を確保すること

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