導水管路4.6km増設 来年度から5年で施工(石巻広域水道)
[2022/5/20 宮城版]
石巻地方広域水道企業団(企業長・齋藤正美石巻市長)は、須江山系の導水管路を増設する。対象延長は4.6kmで、石巻市内の主に道路下や鉄道下に新しい管路を敷設する。本年度に調査測量設計業務を委託し、来年度から5年間かけて工事を進める見通し。同業務は31日に指名競争入札で委託する。
須江山では1系統で水を送っているものの、これが寸断された時などに備え、2系統に切り替える。新しい導水管路は同市鹿又地区の取水場から、須江山浄水場までをつなぐために敷設する。
現時点の想定では、管径900mmのNS形ダクタイル鋳鉄管を推進工法などで敷設する計画。ただし、敷設ルートを含め調査測量設計業務を委託して具体的な工法などを決定する。
同業務は、導水管の敷設詳細設計と推進設計をまとめるほか、現地測量、路線測量、地質調査の機械ボーリングなどを行う。業務場所は同市鹿又字新内田他7字。履行期間は2023年2月28日まで。2023年度の工事着手を目指す。
須江山浄水では受配電設備更新
同企業団は、須江山浄水場の受配電設備を更新する。本年度は更新に向けた詳細設計業務を委託する。業務委託に当たっては31日に指名競争入札を開札する。履行期間は2023年3月10日まで。
須江山浄水場は所在地が須江字関ノ入290で、1988年に竣工。2017年に改良工事が完成した。敷地面積は18万平方mあり、地盤が強固で津波被害を受けない高台の上にある。処理方式は急速ろ過方式。処理能力は日量8万立方m。