設備改良と包括運営 DBOを公告 参加申請来月23日まで(那須塩原市ごみ施設)

[2022/5/20 栃木版]

 那須塩原市はこのほど、那須塩原クリーンセンター(蟇沼593)の基幹的設備改良工事および長期包括運営業務について公告した。同施設の整備事業は、設計・施工や施設運営(運転管理、維持管理など)を民間事業者が行うDBO方式で実施する。入札参加資格申請書等の受付期間は6月23日までで、市廃棄物対策課へ持参する。

10月にも落札者決定へ

 入札参加にあたっては、複数の企業による参加または単独企業による参加が可能。設計・建設業務を行う者は▽1日あたり70トン以上かつ全連続式焼却▽ストーカ式焼却炉で、2炉以上の複数構成▽蒸気タービン発電設備を有する-などの要件を満たす、地方公共団体が有する一般廃棄物処理施設の新設または基幹的設備改良工事を元請けとして受注した実績があること。

 また、焼却施設の運営業務を行う者は▽1日あたり70トン以上かつ全連続式焼却▽ストーカ式焼却炉で、2炉以上の複数構成▽蒸気タービン発電設備を有する-などの要件を満たす、地方公共団体が有する一般廃棄物処理施設のPFI方式、DBO方式、または長期包括的運営管理方式で元請けとして受注した実績があること。リサイクルセンターの運営業務を行う者は、地方公共団体が有する一般廃棄物を対象としたマテリアルリサイクル推進施設等のPFI方式、DBO方式、または長期包括的運営管理方式で元請けとして受注した実績があることとする。

 市は那須塩原クリーンセンターについて、長期包括運営を2022年度まで委託。施設の設備・機器については、耐用年数を迎えようとしている。これら状況を踏まえ、基幹的設備改良工事や長期包括運営の新たな委託を行うことととし、今回、業務を一括して発注して施設運営の効率化を図る。

 那須塩原クリーンセンターは、計量棟、熱回収施設、リサイクルセンター、管理棟・関連施設(車庫、駐車場、環境学習施設など)で構成する。熱回収施設は、ごみ焼却施設(1日あたり70トン×2系)、灰溶融施設(1日あたり14トン)、蒸気タービン設備(1990kW)などを設置。リサイクルセンターは▽不粘性粗大ごみ破砕選別施設(3.2トン)▽不燃ごみ破砕選別施設(4トン)▽びん・缶選別施設(10.8トン)▽ペットボトル圧縮梱包施設(2.1トン)▽白色トレイ・白色発泡スチロール減容施設(0.2トン)-を設けている。

 業務は、設計が▽施設設計▽事前調査▽市の補助金申請支援▽設計に係る許認可申請-など、建設が基幹的設備改良工事や、工事に係る各種業務など、運営が▽運営準備▽運転管理▽維持管理▽測定管理▽防災管理▽情報管理-などとなっている。事業期間は、設計建設期間が契約締結日から2026年2月28日まで、運営準備期間が契約締結日から2023年3月31日まで、運営期間が2023年4月1日から36年3月31日までを予定している。

 現地見学会は、7月5日から11日まで実施する予定。事業提案書などは9月5日まで提出を受け付け、10月下旬にも落札者を決定する。その後は、11月下旬に基本協定、12月下旬に事業契約を締結するとしている。

 問い合わせは、市廃棄物対策課0287-62-7030へ。

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