東葉高速線「海老川新駅」の設計検証 2026年度に開業(船橋市)

[2022/5/19 千葉版]

 船橋市は5月18日、東葉高速線における仮称・海老川新駅の土木・建築設計業務に伴う検証業務の委託事業者を選定する一般競争入札を公告した。東葉高速鉄道(八千代市)が同市の負担で作成する新駅の概略・詳細設計(土木・建築)の妥当性を検証する。税抜の予定価格は3632万円。履行期限は2024年3月29日まで。新駅整備の概算事業費は約65億円、新駅の1日平均乗降人員は9140人を見込んでいる。概略・詳細設計を22~23年度にとりまとめ、24~26年度に施工、26年度中の開業を目指す。

 市は、海老川上流地区土地区画整理事業に伴い、東葉高速鉄道の新駅を誘致する。21年度は、東葉高速鉄道が策定した基本設計を検証、課題や申し送り事項を検討した。

 同社は今後、22年度に概略設計(22年度末に予定している鉄道施設変更認可申請に必要な資料作成)、23年度に詳細設計をとりまとめることから、同業務では、国の補助金活用に向け、概略・詳細設計の策定段階から、その妥当性を検証する。

 業務内容は▽土木概略設計・建築基本設計の検証(概略設計与条件の検討および整理、概略設計の妥当性の検証、鉄道事業者との協議資料作成、課題の整理、中間報告書の作成)▽土木詳細設計・建築実施設計の検証(検討条件の把握整理、詳細設計の検証、報告書作成)──など。

 参加資格は、同市に土木関係建設コンサルタントの登録があり、かつ建設コンサルタント登録規程による「鉄道部門」または「都市計画及び地方計画部門」の登録があることなど。

 また、経験として、過去15年以内に国や地方公共団体が発注した、新駅設備、自由通路の整備計画について建設コストを検証する業務の履行実績を求めている。

 入札書を6月1日~6日に受け付け、8日に開札する予定だ。

 請願駅である新駅の基本設計は、同市の負担で東葉高速鉄道が委託発注し、策定。その検証業務は、同市の委託で日本交通計画協会(東京都文京区)が担当した。電気・通信関係は設計していないため対象外。

 基本設計では、鉄道事業法にもとづく事業基本計画の変更や、都市計画の変更に必要な線路平面図、線路縦断図、線路構造物一般図のほか、駅のレイアウトや想定される構造、概略施工計画、工費の算出根拠、概略設計に向けた課題などを検討し、整理した。

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