改築事業に261億円 事業概要 東関道水戸線など推進(常総国道)

[2022/5/18 茨城版]
 国土交通省常総国道事務所(浜谷恒平所長)はこのほど、22年度の事業概要をまとめた。改築事業費の総額は、対前年度当初比で22.4%増の261億0700万円となった。主な事業では、東関道水戸線(潮来IC~鉾田IC間)の整備や圏央道(坂東IC~大栄JCT間)の4車線化事業を進める。このうち、橋梁など10件をWTO案件で発注するほか、圏央道の一部では本年度中に4車線化を予定する。牛久土浦バイパスでは、II期とIII期区間を中心に工事や用地取得を進める。

 同事務所では、東関道水戸線の潮来ICから鉾田IC間(仮称)間(延長30.9km)と、圏央道の板東ICから大栄JCT間(延長63.3km)、国道6号牛久土浦バイパス(延長15.3km)の整備を担当している。各事業費には、東関道水戸線に193億4200万円(常陸河川国道事務所事業分含む)、圏央道に25億3000万円、牛久土浦バイパスに42億3500万円を確保した。

 東関道水戸線では、潮来ICから鉾田IC間の延長30.9kmについて、25年度から26年度ごろの開通見通しが示された。現在は常陸河川国道事務所が担当する潮来バイパス並行区間(1.2km)とともに事業を進めている。東関東道水戸線は、潮来ICから茨城町JCTまでの延長49.1kmで計画し、18年2月までにNEXCO日本が整備を進めていた北側の鉾田ICから茨城町JCTからまでの延長17.6kmが開通している。

 17年3月には、潮来IC(潮来市延方)から鉾田IC・仮称(鉾田市飯名)までの30.9kmが有料事業化され、国とNEXCOが合併施工方式により工事を行っている。本年度は、調査設計や用地買収、橋梁下部工事、橋梁上部工事、跨道橋工事、改良工事、函渠工事などを計画している。このうち、橋梁上部工事など5件がWTO案件となり、第2四半期から第4四半期にかけて発注する予定だ。

 圏央道では、17年2月に本県区間が暫定2車線で全線開通し、全体区間約300kmのうち、これまでに約9割が供用を開始した。18年3月には、NEXCO東日本が久喜白岡JCTから大栄JCT間の4車線化が事業認可を受け、同事務所関係予算とは別に、財政等融資を活用した4車線化をNEXCO東日本とともに推進している。

 このうち本県区間では、境古河ICから坂東IC区間(延長9.1km)が本年度末、つくば中央ICから牛久阿見IC区間(延長11.4km)と阿見東ICから稲敷IC区間(延長6km)では24年度までの完成見通しが示されている。本年度は、高架橋の上部工事やPAの改良工事など5件をWTO案件として発注する予定となっている。

 牛久市遠山町から土浦市中までの全体延長15.3kmで計画する国道6号牛久土浦バイパスでは、II期区間やIII期区間を中心に事業を進めていく。この事業では、11年11月までに当初事業の国道408号(つくば市西大井)から学園東大通り(土浦市中村西根)までの延長3.9kmが暫定2車線で開通したあと、本年3月には牛久市遠山町から城中町までの延長1.3kmが暫定2車線で供用を開始した。

 本年度は、当初区間の牛久市遠山町から城中町間と、つくば市西大井から土浦市中村西根間で調査設計や改良工事などを行うほか、II期区間(つくば市高崎~西大井間延長1.9km、土浦市中村西根~中間延長2.7km)では調査設計や用地買収、改良工事、橋梁下部・上部工事を、III期事業(牛久市城中町~つくば市高崎間延長5.5km)では調査設計や用地買収などを進める。発注見通しによると、つくば市内の跨道橋下部・上部工事や改良工事など5件を第2四半期に発注する計画となる。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.