普通建設費は約41億円 22~24年度の実施計画(宮城県 岩沼市・いわぬま未来構想)

[2022/5/17 宮城版]
 岩沼市は、「いわぬま未来構想」に基づく2022年度から3カ年の実施計画をまとめた。同構想は総合計画に当たる計画で、実施計画には「安全・安心で快適なまちづくり」などの施策を具体化する年度ごとの事業費などをまとめている。事業数は273件に上り、3カ年の事業費合計は約582億円を試算する。このうち建設工事費など一般会計の普通建設事業費は40億5700万円を設定した。

 「いわぬま未来構想」は14~23年度の10年間を期間とする総合計画。実施計画は同構想に掲げたまちづくり施策を実現させるため、今後実施する事業を具体化したもの。適切な事業推進と進行管理を目的としており、事業進捗や経済状況などに合わせて原則2年に1回ローリングする。今回、同構想計画期間内の最後の見直しとなった。

 今回の実施計画期間は22~24年度。「安心・安全で快適」といった4つのまちづくりの柱と、その他の5事業ごとに内容・実施年度・事業費などを示している。

 3カ年の総事業費は582億3169万円。内訳は22年度が約208億円、23年度が約247億円、24年度が約127億円。一般会計の財政計画も立てており、投資的経費は3年間で計40億5700万円。内訳は22年度が11億8115万円、23年度が13億0313万円、24年度が15億7271万円とした。

 主な事業の計画を見ると、「道路維持補修事業」では3カ年に計6億4092万円を充て、市内の市道・生活道路の維持補修工事・側溝管理・除融雪・施設修繕を行う。このうち本年度事業費に2億6092万円、23・24年度に各々1億9000万円を設定した。

 「市道舗装補修事業」は主要幹線道路を対象に舗装路面を補修するもので、3カ年の事業費は1億3194万円。保年度が4994万円、23年度が4200万円、24年度が4000万円を見積もっている。

 推進中の「朝日竹の里道路改良事業」には、3カ年で5億2978万円を充てる。内訳は22年度が6419万円、23・24年度が各2億3279万円とした。

 「人が集まる産業づくり」の分野では、「ハナトピア岩沼管理事業」に22年度4140万円、23年度に2億2978万円、24年度に1億1362万円を充てる。再整備を計画しており、本年度に利活用基本構想を策定する予定だ。

 「小学校施設改修事業」は、22年度に875万円、23年度に3500万円、24年度に5億8517万円の事業費を見込む。本年度予算には岩沼小学校の劣化度などの調査委託費を確保している。

 なお、24年度を初年度とする次期総合計画の策定に向けては、本年度から2カ年をかけて準備を進める。計画策定業務はランドブレイン(仙台事務所・仙台市青葉区)に委託済み。検討会などにより市民の声を徴収するほか、若手職員の意見も反映させる方針だ。

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