神楽沢公園を整備 実施計画 大規模建設事業に20億円(東海村)
[2022/5/17 茨城版]
東海村は、第6次総合計画に基づく22-24年度の実施計画を策定した。実施計画は、総合計画に掲げた将来ビジョン「『輝く SONZAI つながる TOKAI』~共に生き 共に育つ しなやかで活力あるまち~」の実現に向けて22年度の主要事業を明らかにするとともに、大規模建設事業を含めた今後3年間の見通しを示している。22年度の実施事業数は733事業で、このうち新規事業は16事業となり、大規模建設事業には20億9663万円を投じる見込み。主な事業は、神楽沢近隣公園整備事業や石神コミュニティセンター改修事業、総合福祉センター「絆」改修事業などを盛り込んだ。
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実施計画の策定にあたっては、行政需要の多様化による歳出増大を抑制するため、事業の選択と集中をさらに進める。実施計画の策定や予算編成の手法としては、21年度に引き続き「積み上げ方式」から各部に予算枠を配分する「枠配分方式」を採用した。併せて「行政経営方針」を基に、実施計画策定と予算編成を一体的に行った。
行政経営方針では、3つの基本的な考え方と7つの重点取組事項を明示。基本的な考え方としては、第6次総合計画の推進、官民共創の推進、デジタル化の推進の3項目。重点取組事項は、[1]「選ばれる」まちづくり[2]相談支援体制の強化[3]人づくりの推進[4]生活者の福祉増進[5]地域経済の活性化[6]快適な生活環境の確保[7]原子力政策──の7項目を掲げている。
重点取組事項の主な事業費には、新規事業の土地利用実態調査事業1063万円や空家等解体・リフォーム工事費補助事業2100万円をはじめ、国道245号拡幅関連費用(道路新設改良舗装事業)261万円、国道6号拡幅関連費用(同事業)4936万円、水戸外環状道路関連費用(同事業)295万円、中央土地区画整理事業5億7476万円などを計上し、新規事業14件を含む37項目を設定。主な大規模建設事業は、▽福祉施設▽教育施設▽公園など▽道路・橋梁など▽上・下水道▽その他施設──に分けてまとめた。
神楽沢近隣公園整備事業は、22-23年度の2カ年で整備工事を行い、24年度の開園を目指している。この公園は、村松地内の東海中央土地区画整理事業地内を通る勝木田下の内線に架かる神楽沢橋の西側下に整備する。整備場所は周囲より10m程度低いくぼ地となり、面積は約2.6ha。22年度は1期工事として緑化ブロック積40平方mや高・中・低木植栽42本、張芝1万2710平方m、駐車場アスファルト舗装685平方m、樹脂系舗装606平方m(延長336m)、階段5カ所の整備などを実施する。公園の詳細設計は水工エンジニアリング(水戸市)で策定した。
石神コミュニティセンター改修事業は、施設の老朽化に伴い、外壁と屋上の防水改修工事や、電気設備改修工事を実施する。本館の外装タイル部の改修やシーリングの打替えなどのほか、照明器具を取り替える。本館は1987年に建設されたもので、RC造2階建て、延べ面積1325平方mの規模。実施設計は横須賀満夫建築設計事務所(水戸市)でまとめた。
総合福祉センター「絆」改修事業は、建物中央のふれあいロビーおよび廊下部分、食堂、多目的ホールなどの吊り天井の非構造部材耐震改修工事を行うほか、照明器具をLED化する。また、重層的支援体制整備事業の開始に伴い、ワンストップ窓口となる事務所新設工事を実施する。事務所は既存の会議室とボランティア室、倉庫2室を改修して窓口業務を一本化する考えで、12月の供用開始を目指す。実施設計は中建築設計事務所(水戸市)で策定した。重層的支援体制事業は、子ども・障がい・高齢・生活困窮に対して包括的な支援体制を構築するもの。
このほか、東海病院の大規模改修事業や村松小学校内装改修事業で工事を行うほか、幼稚園の統合に伴う村松幼稚園の園舎改修工事などに向けて実施設計を策定する。