市道3路線を拡幅 矢本地区/本年度に測量設計(宮城県 東松島市)
[2022/5/11 宮城版]
東松島市は防衛省の補助金を活用した道路新設改良事業で、本年度に3路線の調査測量設計業務を委託する。いずれも矢本地区周辺の路線で拡幅を計画しており、22年度予算には同業務の委託費に3400万円を計上した。対象路線と計画延長は、大溜谷地16号線の300m、南浦47号線の150m、新沼37号線の30m。
大溜谷地16号線は、市役所の矢本庁舎からほど近い場所で、大溜分庁舎と東矢本保育所の間を通っており、歩道がないため、拡幅して幅員2.5mの歩道を設ける計画だ。
南浦47号線は、フレスコキクチ矢本店の近くで都市計画道路矢本門脇線に接続しており、幅員が狭いため、全幅5.75mに拡幅する。新沼37号線も同じく矢本門脇線に接続しており、狭小なため全幅5.75mに拡幅する。
防衛省の補助金を活用した道路新設改良事業はこのほか、22年度予算で工事費に1億6050万円、市道新沼上河戸線の調査測量設計業務委託費に2700万円、分筆登記業務委託費に200万円、不動産鑑定評価業務委託費に100万円、電柱水道管等移設工事費負担金に1150万円を盛り込むなどした。
このうち、工事費は百合子線の改良舗装工事に1億1000万円、作田浦・月観14号線の歩道整備工事費に5050万円を配分。作田浦・月観14号線は、大曲地区の延長430m区間に幅1.2mほどの用水路(開渠)があるため、これを入れ替えて水路の上を歩道に使えるようにする。
新沼上河戸線は矢本地区の延長400m区間を全幅9.5mに拡幅する。昨年度の12月補正予算で、同線の改良舗装に向けた測量設計業務委託費として限度額2700万円の債務負担を設定。期間は2021~22年度。今回はこの分の委託費を予算計上した。同業務は2月に佐藤土木測量設計事務所(石巻市)に委託した。
踏切の拡幅調査委託へ
同市の補助金を活用しない道路新設改良事業では、22年度予算に調査測量設計業務委託費として1800万円、大溜・下小松14号線の改良舗装工事費として1100万円を盛り込むなどした。同業務の委託費の内訳は、踏切の拡幅が1000万円、小松地区の生活道路の改良が800万円となる。
市内には21カ所の踏切があり、拡幅の優先順位もある程度は設定しているものの、本年度に全体の調査を委託して実際にどこから手を付けられそうか見極める。