BP新設で予備設計 宮城県 石巻市沢田の国道398号(仙台河川国道)

[2022/5/10 宮城版]
石巻BP 国土交通省仙台河川国道事務所は、国道398号石巻バイパス(BP)沢田工区の整備に向け、道路予備設計業務を一般競争入札で委託する。9日付で同業務の入札手続きを公告した。30日まで参加申請書、6月29日まで入札を受け付け、翌30日に開札する。

 沢田工区は延長5.8kmのBP道路を新設する。トンネル主体で施工に高度な技術を要することから、国道398号を管理する県が国にBP整備を要望。国が直轄権限代行で整備することになり、本年度に事業化された。

 BP道路の起点は石巻市真野地区で、終点が女川町浦宿地区。道路は第3種第2級の2車線で整備する。トンネル2カ所や橋梁2基を設ける。全体事業費は約240億円を試算している。

 ルート案によると、稲井中学校や稲井小学校付近が起点で、そこから東側に向かって整備し、途中で延長40mの橋梁を架け、さらに東へ進んで県ライフル射撃場より北側付近から延長1480mのトンネルと延長600mのトンネルを設け、さらに東側の八雲神社より南側付近に延長20mの橋梁を設置し、JR浦宿駅より西側で終点となる。

 標準幅員は、土工部の両側歩道区間が15m、片側歩道区間が10.5m、橋梁部とトンネル部がともに10.5m。

 9日付で公告したのは「石巻沢田地区道路予備設計業務」で、トンネルや橋の部分を除くBP道路に関し、道路予備修正設計や道路予備設計、交差点予備設計をまとめる。修正設計は県が行っていた道路概略設計などを見直す。履行期間は2023年2月24日まで。

 入札の参加資格は、単体企業か設計JVで、東北地方整備局から土木関係建設コンサルタント業務の資格認定を受けていることなど。

 沢田工区の事業費は本年度、調査設計委託費に5000万円を確保した。道路予備設計のほか、測量業務や地質調査業務などを委託する。

測量2件と地質調査も入札公告

 同事務所は9日付で、石巻沢田地区測量業務と、石巻女川地区測量業務の一般競争入札を一括公告した。さらに、宮城県北地区他地質調査業務の一般競争入札も公告した。いずれも国道398号石巻BP沢田工区に関連した業務となる。3件とも30日まで参加申請を受け付け、測量の2件が6月21日、地質調査が同30日に開札する。

 測量の2件は、沢田工区のBP整備に向け、起点側の沢田地区と終点側の女川地区に分けて基準点測量や水準測量、現地測量、路線測量を行う。履行期間は12月23日まで。

 入札の参加資格は、単体企業か設計JVで、東北地方整備局から測量の資格認定を受けていることなど。入札書6月20日まで受け付ける。一括審査で委託先を決める。

 地質調査業務は、沢田工区のBP整備を含む事務所管内の道路改築事業に関し、機械ボーリングや標準貫入試験、室内土質試験などを実施する。業務対象の道路改築事業は沢田工区のほか、国道4号築館BPや国道108号古川東BPなど。業務の履行期間は12月23日まで。

 入札の参加資格は、単体企業か設計JVで、東北地方整備局から地質調査業務の資格認定を受けていることなど。入札書は6月29日まで受け付ける。

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