し尿・浄化槽汚泥処理に下水道施設の活用検討(八千代市)
[2022/5/10 千葉版]
八千代市は、衛生センターし尿・浄化槽汚泥処理に伴う検討および概略施設計画策定業務を日本水工設計(東京都中央区)に委託した。指名競争入札で選定を進め、予定価格1729万円に対して落札額は1500万円(ともに税抜き)。衛生センターの老朽化が進んでいることから、施設の整備更新に向けて想定される汚泥処理方法を比較検討、概略施設計画を策定してもらう。履行期限は11月15日まで。
市は、2020年3月に「一般廃棄物処理施設整備に関する方針」を作成。同方針では、し尿、浄化槽汚泥の総発生量が、下水道の普及や人口減少により年々減少していることから、21年度末をめどに、近隣の地方公共団体などと、効率化が期待できる広域処理の可能性を協議するとしていた。
その後、下水道の広域化・共同化を促進する国や県の方針をふまえ、21年度に広域化・共同化メニューの一つとして示された、下水道での共同処理の可能性について検討。同方法では、主処理や高度処理する従来の方法にかわって、し尿受入施設を整備し、希釈して下水道に投入、印旛沼流域下水道で処理することを想定している。
そこで、今年度は、昨年度の検討結果をふまえ汚泥量などを算定。し尿・浄化槽汚泥の下水道投入のほか、既存処理施設の建て替え、近隣の地方公共団体などとの広域化・共同化など、想定される処理方法を総合的に検討、概略施設計画を策定し、整備方針の検討を行う。
衛生センター(大和田新田584番地1)の敷地面積は1万1555平方m。建物面積は1909平方m。し尿処理施設は、1976年に1日あたり100キロリットルの処理能力を有する施設として運用を開始。94~95年度に基幹的設備改良工事を実施、施設効率化に向け処理能力を1日あたり40キロリットルに小規模化している。処理方法は標準脱窒素処理方式+凝集分離方式。放流先は新川。
衛生センターし尿処理施設運転管理業務委託は、クボタ環境サービスが担当している。履行期限は25年3月まで。