佐沼高校 校舎を解体 発注予定に追加 新校舎建設は2023年度(宮城県土木部)

[2022/5/6 宮城版]
 宮城県土木部は2022年度の建設工事発注予定を更新し、営繕課の所管工事に佐沼高校(登米市)の校舎の解体工事を追加した。工事発注に向けて、6月中に一般競争入札を公告する考え。同校の建て替え事業では、本年度に校舎の解体、仮設校舎の建設などを行い、2023年度から新校舎の建設に着手する。

 土木部が営繕課の発注予定に追加したのは、「佐沼高校舎等解体工事」。6月中に一般競争入札を公告し、施工者の選定を進める。工種は「解体工事」を予定。概算工事費は2億~5億円と試算している。

 同工事で解体するのは、敷地の北西側にある校舎棟(RC造4階建て延べ6488平方m)と柔剣道場(S造平屋300平方m)、給食室(RC造平屋200平方m)。併せて倉庫や渡り廊下、駐輪場などの付帯施設も解体する。工期は約14カ月を見込んでいる。

 佐沼高校の学校施設は1965年から69年にかけて建設され、老朽化している。宮城県は2018年度から学校施設の建て替え事業を行っており、先に新体育館の建て替えに係る設計をまとめた。関・空間設計(仙台市青葉区)が解体設計を担当した。

 新体育館は敷地の南西側にあったテニスコートに、S造2階建て延べ1894平方mの規模で建設した。奥田建設(仙台市青葉区)が施工を担当した。

 同校では現在、敷地の北東側にあった旧体育館、屋外プールの解体が終わり、跡地に新テニスコートが建設されている。また、グラウンドには仮設校舎を建設中。夏休み明けの8月下旬から供用する。仮設校舎の供用後、校舎棟などの解体を始める。

 校舎棟などの解体跡地には、新校舎棟を建設する。グラウンドの設計を含め、関・空間設計が新施設の設計をまとめた。延べ7300平方m規模の新校舎、延べ517平方mの付属施設(渡り廊下、倉庫など)を建設する。

 現時点では2023~24年度の2カ年で新校舎を建設し、25年4月からの供用を見込んでいる。宮城県は23年度に新校舎の建設工事を発注する見通し。新校舎の完成後は、25年度に仮設校舎を解体し、グラウンドの復旧や外構工事を行う予定。

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