障害者スポーツレクセンター 施設整備の方向性検討(千葉県)
[2022/4/27 千葉版]
千葉県は、千葉市稲毛区の障害者スポーツ・レクリエーションセンターについて、将来的なあり方の検討に乗り出す。学識経験者らで構成する会議を設置し、施設整備の方向性を検討する方針だ。併せて、パラスポーツの環境を改善するため、体育室の空調整備に向けた調査に着手する。
2022年度予算では、障害者スポーツ・レクリエーションセンター施設整備事業について、あり方検討70万円、体育室冷暖房整備事業330万円の計400万円を計上している。
建築から36年が経過し、施設・設備の老朽化などの課題があるため、将来的な障害者スポーツ・レクリエーションセンターのあり方を検討していく。学識経験者や障害者、パラスポーツ関係者などで構成する会議を設置し、年4程度開催する予定だ。
障害者スポーツ・レクリエーションセンターは、障害者が優先利用できる体育室や多目的室、音楽室、教養文化室などで構成。施設の構造・規模はRC造平屋1496平方m。1985年6月に完成した。
県生涯スポーツ振興課は、体育室について、パラスポーツ環境の改善(空調設備設置)関する調査業務の一般競争入札を公告した。体育室の延床面積は726平方mで、バスケットボールやバレーボール、バトミントン、卓球などで利用されている。
同業務では、体育室の現状を調査し、建物構造上の問題点を整理する。類似施設の空調方式や運用方式を調査・整理し、体育室に適した空調方式を提案。それらを踏まえ、概算工事費を算出する。履行期限は9月30日まで。
入札参加資格として、物品等入札参加業者適格者名簿の委託でA等級に格付けされていることや、県内に本社・事業所があることなどを求めている。5月13日まで資格確認申請書、26日まで入札書をそれぞれ受け付け、同27日に開札する予定だ。
県はこれまで、体育室の床の張り替えで断熱材を敷設したほか、多目的トイレを改修するなど、機能の向上を推進。パラスポーツの拠点としての機能をより一層充実させるため、設備の充実を図っていく考えだ。