重点施策に97事業 実施計画 総和交流センターで設計(古河市)

[2022/4/23 茨城版]

 古河市は、第2次総合計画に基づく22-23年度の2カ年実施計画を明らかにした。本年度は重点施策として97事業を掲げた。主要事業には古河第三小学校児童クラブ施設整備事業で整備工事に着手するほか、幹線道路新設改良事業などのインフラ整備、古河第三保育所の長寿命化事業、総和地域交流センター(仮称)整備推進事業などに重点を置いている。

 第2次総合計画は、「基本構想」と「基本計画」、「実施計画」の三層構造になる。このうち、「基本構想」は16年度から35年度を計画期間とする。「基本計画」は基本構想を実現するための手段として、分野ごとに中期的な施策の方向性を定めており、基本構想の計画期間(20年間)を4年ずつ5期(第I期-第V期)に分けて策定。20-23年度の4年間を第II期としている。

 「実施計画」は基本構想の実現を図るため、基本計画に定めた施策の方向性を踏まえて具体的な事業などを定める計画で、市の予算編成や事業評価などと連動している。計画期間は2カ年とし、重点的施策を掲げて毎年度ローリング方式により見直している。

 22年度は、7つの施策に、それぞれ3つの視点を交差させてできる21項目の「アクションプラン21」の戦略的取組のなかから、▽人的資源の発掘と活用▽子育て支援の拡充▽地域共生社会の実現▽交流のまちづくり推進▽地域創生の推進▽災害に強いまちづくり▽安心安全のまちづくり▽生活基盤の整備▽自主財源の確保▽持続的で自立した行政経営──の10項目を重点取組とした。

 実施計画は、[1]地域のみんなで古河をつくる(市民協働)[2]互いに支え合う古河をつくる(健康福祉)[3]人が育ち文化の息づく古河をつくる(教育文化)[4]活力と賑わいのある古河をつくる(産業労働)[5]安全で快適な古河をつくる(生活環境)[6]魅力的で利便性の高い古河をつくる(都市基盤)[7]古河づくりを支える行政経営(行財政)──の合計97事業を対象とする。

 古河第三小学校児童クラブ施設整備事業は、児童数の増加に伴い利用者が増えている「三小のびっこクラブ」を拡張して増員を図るもの。同校の自校式給食がセンター方式に統合されるのを契機に給食室の整備を行い、児童クラブへ転用する。施設はRC造平屋181平方mの規模で、実施設計は福富建築設計事務所(古河市)で策定した。

 幹線道路新設改良事業は、思案橋通りと国道354号を結ぶ道路を整備する。工事延長は681m(幅員9.5m)で、24年度の供用開始を目指す。

 第三保育所長寿命化事業は、施設の老朽化に伴い園舎の長寿命化を計画。早川建築事務所(水戸市)で策定した長寿命化基本計画および維持管理計画をもとに、実施設計を策定する。保育所は中田地内に立地しており、敷地面積は2762平方m。園舎の規模は木造平屋808平方mで、定員は100人となる。

 総和地域交流センター(仮称)整備推進事業は、老朽化が著しい中央公民館などを建て替えるもの。その際には、周辺のさくら公民館やふれあい公民館、サークル館の4施設との機能集約を図る。新施設は2階建て、延べ約2100-2500平方m程度の規模を想定。建設場所は中央公民館の南側駐車場とする。概算事業費には約18億6000万円を見込む。22-23年度で基本・実施設計策定し、25年度中の開館を目指す。

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