日建と3.3億円で契約 医療センター建替の基本設計(船橋市)

[2022/4/16 千葉版]

移転建て替える船橋市立医療センター

移転建て替える船橋市立医療センター

 船橋市は、市立医療センター等建替工事基本設計業務を日建設計(東京都千代田区)に委託した。契約方法は随意契約。税込の契約額は3億3110万円。履行期限は12月28日まで。海老川上流地区土地区画整理事業組合の設立に伴い、都市機能が集積した新たな拠点「メディカルタウン構想」の核となる医療センターの移転建替に向け、基本設計に着手する。

 市は、現在地の南側で計画されている土地区画整理事業地内の約4万5000平方mに、市立医療センターを移転することを計画。新病院の基本・実施設計については、公募型プロポーザルの結果、2020年4月に受託候補者として日建設計を特定したものの、土地区画整理事業の計画見直しに伴い、契約を取り止めていた。

 実施設計は22年度後半にも委託する見込みだが詳細は未定。22年度予算には、実施設計委託料として2カ年で限度額6億3980万円の債務負担行為を設定している。23年度までに設計を終え、24~26年度に建設、26年度の開院を見込んでいる。

 基本計画(19年3月)によると、移転後の規模は、既存より52床増の501床を配床するのに必要な延床面積として約5万平方mを想定、階数を含む構造などは、設計の中で検討することにしていた。整備事業費は437億円を概算。うち工事費が290億円、医療機器等整備費が74億円、用地取得費が61億円。

 基本計画の策定はアイテック(東京都中央区)が担当した。

 市では、当初計画していた23年度末の開院は難しいものの、船橋地域の中核病院として現在の医療の質を維持し、医療センターが抱えているさまざまな課題を解消するためにも、病院の早期建て替えが必須としている。

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