安房地域の水道事業統合へ支援プロポ(安房広域組合)
[2022/4/14 千葉版]
安房郡市広域市町村圏事務組合は、安房地域4市町の水道事業について、2025年4月の統合・広域化に向け、施設整備計画などを盛り込んだ基本計画書案の作成に着手する。「安房地域水道事業統合支援業務」の公募型プロポーザルを公告した。提案上限額は5214万円で、22日まで応募表明書を受け付けている。
統合の対象となるのは、安房地域の館山、鴨川、南房総、鋸南の3市1町。同業務では、水道事業の統合・広域化に向けた基本計画書案や経営認可申請書案の作成のほか、水道事業統合協議会の運営を支援する。
施設整備計画では、統合から20年後までの水源、導水・浄水施設、基幹的な送配水施設、面的な管網整備などの施設整備計画を水道事業ごとに作成する。
面的な管路整備では、老朽管の更新や管路の耐震化について、各水道事業の既存計画との整合や整備水準の格差是正を視野に、事業量と概算費用を検討していく。委託期間は2025年2月28日まで。
プロポの応募資格として、22年度に同組合の構成団体(館山市・鴨川市・南房総市・鋸南町)のうち1団体以上に入札参加資格があり、上水道・工業用水道部門で登録があることのほか、業務実績などを求めている。
5月17日~20日に企画提案書を受け付け、プレゼンテーション審査を経て、6月3日までに受託候補者を選定する。
安房地域では、水道事業統合協議会(会長・金丸謙一館山市長)を本年3月に設立。協議会には幹事会や専門部会を設置し、水道事業の統合・広域化を協議している。事務局となる水道事業統合推進室は館山市の渚の駅たてやま内に設置している。
今後の想定スケジュールをみると、23年7月までに統合基本計画書をとりまとめ、同10月に4市町による統合基本協定を締結。同11月に厚生労働省へ認可申請概要書、24年9月に経営認可申請書をそれぞれ提出する。25年2月に認可申請し、同4月の水道事業統合を目指している。