蕗原ポンプ場を新設 土木工事に10億円(市原市)
[2022/4/9 千葉版]
市原市は、八幡市街地の浸水被害を軽減するため、蕗原ポンプ場を新設する。全体計画の排水能力は1分当たり416m3を想定。2022年度予算では3カ年で総額10億0460万円の継続費を設定し、基礎や地下施設などの土木工事に着手する。雨水ポンプ施設などの整備を進め、25年度末の供用開始を目指す。
22年度下水道事業会計予算では蕗原ポンプ場建設事業のポンプ場建設工事について、3カ年で総額10億0460万円の継続費を設定。年割額は22年度9059万円、23年度3億9850万円、24年度5億1550万円となっている。土木工事は第2四半期に一般競争入札で発注する予定だ。工期は740日間を見込んでいる。
蕗原排水区は、八幡市街地の山側に隣接する市街化調整区域。この区域の排水は現在、既存の水路を通じて八幡市街地に流出している。台風や大雨などにより、二級河川村田川の水位が上昇した場合、自然排水が困難となる。
この排水区の雨水を蕗原中央幹線で集め、蕗原ポンプ場から村田川に強制排水することで、八幡市街地の浸水被害の軽減を図っていく方針だ。
ポンプ場の位置は八幡字石塚地区で、県立市原八幡高等学校付近に位置している。ポンプ場では1分当たりの処理能力104m3のポンプ2基を先行整備する。段階的に2基を増設し、排水能力416m3を確保したい考えだ。
土木工事や建築工事では、計画全体を整備していく。22年度に土木工事に着手し、24年度から建屋の建築工事やポンプの機械・電気設備工事を進め、25年度末の供用開始を予定している。