清原球場改修へ設計 体育施設整備事業 宮原野球場を2カ年で改築(宇都宮市)
[2022/4/8 栃木版]
宇都宮市は、2022年度の体育施設の整備事業で北西部地域体育施設の基本設計や宮原運動公園野球場の改築工事、雀宮体育館の空調設置・照明改修等工事、および清原球場の大規模改修基本設計を実施する。本年度の当初予算では、体育施設等整備費に12億7134万円を計上したほか、宮原運動公園野球場の改築工事で23年度に14億7876万円の債務負担行為を設定している。
北西部地域体育施設については、DBO方式で新里町地内に体育館および運動場の整備を計画している。22年度は基本設計を策定し、23年度に事業者を募集・選定する。24~26年度に実施設計や工事を行って、26年度から供用開始するスケジュールを想定している。
宮原運動公園(陽南4-5-6)内では、新野球場の整備を計画している。新野球場は、現在の仮設球場を解体した跡地に建設する方針。夏ごろに仮設球場の解体工事を行った後、秋から新球場建設工事に着手して、23年度に完成させる。設計は、フケタ設計(宇都宮市)が担当した。
新しい野球場の規模は約1万3000平方mで、硬式、軟式、ソフトボールが利用可能。外野は天然芝、内野は黒土のグラウンドとし、ダグアウトの延長上のグラウンド隅にブルペンを設置する。夜間照明については設置しない。
観客席は、整備基本計画では2300席と想定していたが、半数まで規模を縮小することを構想している。外野席は設けず、バックネット裏から内野席までの範囲に観客席を配置する。球場内設備については、ロッカー室、会議室、審判室、役員室など、試合の開催に最低限必要な諸室を設置するという。
雀宮体育館(南町6-3)は、アリーナに未設置の空調を整備し、老朽化した照明をLED化する。設計は、猪瀬建築設計事務所(宇都宮市)が担当し、夏以降に工事を実施する。
清原球場(清原工業団地14)については、施設の老朽化に対応するため、施設の全体的な大規模改修を行う。現在のところ、雨漏り対策の防水、部屋の増改築、観客席の改修、照明設備のLED化などを構想。観客席は個別席の需要が高いため、増設を検討している。整備内容やスケジュールは、基本設計をまとめる中で決定する。