道の駅建設に着手 当初予算 公民館建設で実施設計(常総市)
[2022/4/7 茨城版]
常総市(神達岳志市長)の当初予算の一般会計は243億7300万円となり、対前年度比7.1%の増加となった。主な事業では、本年度から道の駅整備工事を進めるほか、内守谷公民館建設の実施設計委託料や石下駅前道路等の基本計画策定業務委託料などを盛り込んだ。
このうち、普通建設事業費は同100.6%増の27億3083万円。大幅増となったのは、道の駅建設工事費を計上したことが理由となる。特別会計4会計と企業会計2会計の合計は、同2.4%増の191億7438万円となっている。
主な事業のうち、道の駅整備事業では、道の駅整備工事費15億0183万円やEV用急速充電設備設置工事費3707万円、工事監理委託料3870万円などを盛り込んだ。なお、道の駅整備工事については、すでに公告しており、20日に開札する予定だ。工事は議会案件となり、4月議会に諮る予定。議会の承認を得た後、5月にも着工し、22年度中の供用開始を目指す。
道の駅整備は、市が進めているアグリサイエンスバレー構想の取り組みのひとつとして行う。建設場所は、国道294号東側の土地区画整理事業の北側エリア約2ha。施設の構造・規模はS造2階建て、延べ2046平方m程度。駐車台数については、大型車48台と小型車114台、障がい者用(おもいやり駐車場兼用)4台、EV車用2台を確保した。基本・実施設計はAIS・須藤隆・景観設計JVが担当している。
内守谷公民館建設事業では実施設計委託料に950万円を計上した。この事業は施設の老朽化を受けて改築を行うもの。改築の際には、内守谷地区に防災の拠点となる指定避難所が存在しないことを踏まえ、防災拠点としての機能も追加して整備を進める。本年度は改築に向けて、施設と外構の実施設計を行うほか、地形測量も実施する予定だ。なお、既存施設の構造・規模は木造平屋273平方mで、1974年竣工となっている。
石下地区市街地まちづくり事業では基本計画策定業務委託料に176万円を予算化。この事業は石下駅周辺および東部拠点地区まちづくり構想を踏まえ、歩行者や自転車にとって安全で便利な市街地の基盤整備を推進するもの。今回の基本計画では、石下駅周辺の交通結節機能強化のための調査検討の内容を踏まえ、関係機関と協議を行っていく。
産業団地整備事業では事業化推進業務委託料に2000万円を計上した。この事業は市内の工業団地が飽和状態となっていることを受け、新たな産業団地を整備するもの。本年度は昨年度に実施した新産業団地事業化検討業務の結果を踏まえ、該当区域の地権者への事業説明や意見交換、意向調査を実施していく。
消防団詰所建設事業では車庫・詰所建設工事費に4500万円を予算化した。この事業は老朽化の進む詰所兼車庫の建て替えを行うもの。本年度は山口地内にある消防団第15分団詰所兼車庫の建て替えに工事に着手する。施設の構造・規模はS造2階建て、延べ90平方m程度。なお、実施設計は船本建築設計事務所(常総市)が担当している。
道路新設改良事業では改良舗装工事費1億3130万円や測量設計委託料3850万円などを盛り込んだ。事業費のうち主な内容は、工事では通称・将門街道での道路改良工事を行う。場所は坂手地区で延長200mの工事などを実施する。設計については、山口地内の市道で道路改良を行うため、延長130mの測量設計を行う計画だ。
市営住宅管理費では諸工事費に3800万円を計上。対象は千代田団地D棟とE棟の2棟で、それぞれ外装工事を実施していく。
民間保育所支援事業では民間認定こども園建設に1億9549万円を補助する。本年度は常総市羽生町地内にある認定こども園「きぬ学園」の改修の補助を行う。