エネ回収施設を公告 新ごみ焼却施設 参加受付来月2日から(小山広域組合)
[2022/4/6 栃木版]
小山広域保健衛生組合(管理者・浅野正富小山市長)は、第2期エネルギー回収推進施設(ごみ焼却施設)について、総合評価方式による一般競争入札で公告した。同施設の整備事業は、設計・施工や施設運営(運転管理、維持管理など)を民間事業者が行うDBO方式で実施する。参加表明書などの受付期間は5月2日から16日までで、事前に電話連絡してから持参する。=4日付8面に公告概要
同施設の整備事業は、全連続燃焼式ストーカ方式・廃熱ボイラ付のごみ焼却炉(90トン×2基)を備えた施設を整備するもので、計画地は中央清掃センター(塩沢576-15)内にある粗大ごみ処理施設を解体した跡地とする。第2期施設の基本設計、施設整備・運営を行う事業者選定アドバイザリー業務は、国際航業(東京都千代田区)が担当している。
設計・施工期間は契約締結日から2027年3月31日までで、計量棟や直接搬入ごみ一時保管設備は25年3月31日までに完成させる。運営期間は25年4月1日から47年3月31日までを予定。ごみ計量棟・新直搬ヤード・現直搬ヤード(古紙・古布貯留棟)は25年4月1日から運営を開始し、すべての施設は27年4月1日から運営を開始する。
入札参加にあたっては、設計・施工業務、運営業務を行う複数の企業グループを組成。構成員について、少なくとも1社は組合構成市町(小山市、下野市、上三川町、野木町)に本社・本店または支店があり、入札参加資格を持つ業者とする。構成員共通の資格は、構成市町の入札参加資格を有する者とした。設計・施工業務は共同企業体(JV)、施設運営は特別目的会社(SPC)が実施する。
設計・施工を行う企業について、プラントは▽清掃施設工事の特定建設業者▽過去10年間に廃棄物の処理および清掃に関する法律第8条第1項に規定する一般廃棄物処理施設の納入実績があること-などの条件を満たす、組合や構成市町の清掃施設工事の入札参加資格を持つ業者とする。
また建築物等は▽建築工事の特定建設業者で、経審の総合評定値が1000点以上▽過去10年間に廃棄物の処理および清掃に関する法律第8条第1項に規定する一般廃棄物処理施設の設計および施工実績があること-などの条件を満たす業者としている。
施設運営を行う企業については、3年以上廃棄物の処理および清掃に関する法律第8条第1項に規定する一般廃棄物処理施設の運転実績を元請として複数有するなどの条件を満たすものとする。
落札者は、特別目的会社を小山市、下野市、野木町のいずれかに設立する。事業者は、構成市町の地元企業を工事や材料調達などで活用することや、雇用確保などで地域活性化に貢献することが求められている。
第2期施設は、第1期施設の西側に設置。第2期施設建設時に、現管理棟・現仮設計量棟の跡地に見学者用駐車場、敷地北西に直搬ごみ受入ヤード(60平方m×4区画程度)、直搬ごみ計量器および委託・許可車両用計量器、敷地南西に雨水調整池(A約5560平方m、V2776立方m)および進入路を整備する。事業者は、プラント(焼却炉など)などがある工場棟、進入路および計量棟、直搬ごみ受入ヤード、敷地造成工事(雨水調整池や雨水幹線の付け替えも含む)、外構工事を行う。
現地確認は、5月18日から24日に実施するとしている。7月27日に概要ヒアリングを行った後、10月7日までに事業提案書を受付。12月中旬に落札者を決定し、12月下旬に基本協定を締結する。2023年2月に仮契約を締結した後、3月に組合議会の議決を経て正式に契約を結ぶ。
問い合わせは、組合建設政策課建設係0285-22-3228へ。