総合保健医療センター「居ながら施工」で大規模改修(千葉市)
[2022/4/6 千葉版]
千葉市は、総合保健医療センターの大規模改修に向け、実施設計に着手する。2022年度予算では市有建築物保全計画事業で8635万円を予算化しており、第1四半期に一般競争入札で委託する。「居ながら施工」で大規模改修を進めていくため、保健所機能を一時的に中央コミュニティセンターに移転する方針だ。23年度の着工を目指す。
美浜区の総合保健医療センターは、保健所と環境保健研究所、休日救急診療所などで構成。施設の構造・規模はSRC造地下1階・地上5階建て延べ1万5200平方mで、1993年3月に供用を開始した。完成から30年近くが経過し、設備などの老朽化が進んでいる。
20年3月に改訂した市公共施設等総合管理計画では、計画的保全対象に位置付けられているため、大規模改修に着手する。改修に伴い、環境保健研究所を大宮町第二団地跡地(若葉区大宮町)に移転・新築する。「居ながら施工」で大規模改修を進めていくため、保健所機能を一時的に中央コミュニティセンターに移す予定だ。実施設計の履行期間は約10カ月を見込んでいる。
環境保健研究所の整備工事は、設計・施工一括(DB)方式で戸田・新日本建設共同企業体が担当する。施設の構造・規模はRC造3階建て延べ4148平方mを想定している。
ロビーやリフレッシュコーナーには、県産材の木材を積極的に採用する。水害に配慮し、電源確保の重要な設備となる受変電設備は3階電気室、発電機は屋上にそれぞれ配置。屋上に太陽光発電パネルを設置し、自然エネルギーを積極的に利用する計画だ。
5月ごろの着工、23年5月までの完成を目指す。基本設計は長大(千葉事務所・千葉市中央区)が担当した。